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競技報告
【一度は追いつかれるも…本多奈央は初出場初優勝】
第2日 競技報告:塩原義雄 写真:JGA
「飛距離で負けるのは仕方がないけど、スコアでは負けたくない」。本多奈央(吉原第二中2年)は仲良しでもあり、ライバルでもある柏原明日架(東大宮中2年)を意識しながらの第2ラウンドだった。「正確なゴルフをしていこう」を自らに課してていねいにパーを重ねていった。
2打差で追いかけてくるはずのライバルは、ショットを乱していた。前半を終えたところで、本多は7番のボギーひとつだけで通算2オーバーパー。同じ組での直接対決となった柏原は39を叩き、通算6オーバーパーと、その差は4打にまで広がっていた。

なおも正確なゴルフを続けようとする本多がリズムを崩したのは11番の3パットに原因があった。このホール
を含めて3連続ボギー。13番をバーディとした柏原に、このホールでついに並ばれてしまった。 「焦りました。逆転されてしまうのか…と不安にもなりました。でも、負けたくなかった。だから、こうなったら攻めるしかないと、自分に気合を入れ、気持ちを切り替えました」

ここから二人は、いっさいの会話を断ち、それぞれの世界に没していった。14番。本多は左ラフから120ヤードのショットを3メートルにつけて、これを沈めた。この日初のバーディだった。前ホールとは逆に、ここで柏原はボギーにしてしまう。追いついた次の瞬間には、再び2打差がついていた。「あれで、今度は気分が楽になって、残りホールを落ち着いてプレーできました」
逃げ切りで初出場、初優勝。トップに立った前夜、静岡から同伴してきてくれている母親と夕食を済ませた後、宿舎ホテル近くの打ちっ放し練習場でショット調整をしたのがきいたのかもしれない。

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