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【起死回生のイーグルで69をたたき出した柏原】 |
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第1日
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競技報告:JGA 写真:Yoshitaka Watanabe / Gary Kobayashi |
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今年の女子チームは笑顔が絶えない。スタート前に恒例となった円陣。そのあとには1日の健闘を誓ってのハイタッチ。その中心になってチームメイトを鼓舞しているのが柏原明日架(日章学園高校3年)だ。
スタートの1番では3パットのミスからボギー。7番でもティーショットを右の林に打ち込む。グリーンまでは140ヤード。目の前には枝が垂れ下がり、飛球線方向にはガードバンカーが口をあける難しいシチュエーション。柏原は低い球で枝の下を抜き、ガードバンカーもランで駆け上がらせるナイスリカバリーを見せたが、球はバンカーとグリーンの間のラフに止まった。
「悪いショットではなかったけれど、3打目地点に行ったら、
右足をバンカーに入れて打たないといけなくて…しっかりアドレスもとれない状況だった」と、この日2つ目のボギー。途中、チャンスはあったものの「フェアウェイの真ん中に打ったのにディボッド跡だったり…バンカーに打ち込んだら目玉になっていたり…」と前半は運にも見放されて2オーバーパーで終える。
スコアを大きく落としかねない柏原を救ったのは、これまで悩まされ続けていたというパットだった。「前半は12パット。本当によく耐えることが出来たと思う。パットで凌いで凌いで…」耐え忍んだ柏原にプレゼントが舞い降りてきたのは10番(パー5)だった。残り210ヤードのセカンドショットを5番ウッドで見事にグリーンオンさせると、下り9メートルのイーグルパットはきれいにラインに乗ってカップに沈んだ。「前半の2オーバーパーが1ホールで帳消しにできた。あのイーグルは、スコアももちろんだけど、メンタル面で大きかった」という。このイーグルで、それまでアイアンショットの距離感にも苦しんでいた柏原が11番(パー3)で「6番アイアンで距離がぴったり合って」1メートル、14、18番でもバーディを奪ってチーム首位スタートに大きく貢献した。
昨日、柏原は「韓国に勝ちたいとかではなく、自分は自分の課題をクリアすることを第一に考えたい」と話していたが、その課題がパッティングだった。「今日は18ホールで24パット。最近はパットの調子が悪くて…。今回代表でいいストロークが出来てパットに助けられて自信になった」と話す。昨年のジュニアオープンで日本女子選手初優勝の快挙を成し遂げ、現地でもそのクレバーなコースマネジメントに大きな注目が集まった柏原だったが、その後は周囲の期待に応えられない日々が続いた。
いつしか、本来の笑顔も見られず苦しみの海でもがく姿が多くなり、日本女子アマでは予選落ちを喫した。その柏原がネイバーズでは何か吹っ切れたかのように飛び切りの笑顔を振りまき、それに呼応するようにゴルフの調子も取り戻しつつある。その笑顔が2007年大会以来のチーム優勝を呼び寄せることになる。
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