特別承認で日本ジュニア初出場の笹生優花。今年は全米女子アマチュアゴルフ選手権でベスト4に入るなど、その実力は折り紙つき。昨日サスペンデッドまでの２バーディのまま、再開後の残りホールも全てパーで通算３アンダーパーでのホールアウトとなった。結果は１打差の２位だった。
ゴルフを始めるようになった９歳からフィリピン人の母親の実家に移り、フィリピンでゴルフ練習、ラウンドを続けてきた。母親と妹、そして双子の弟たちは東京に住み、父親は仕事の関係で１月おきに日本とフィリピンを行き来している。中学に進学してからは、ゴルフに割く時間を増やすために同スクール（HARVERD SCHOOL OF LAGUNA
）の通信教育制度を利用しているという。英語、日本語、タガログ語を話せる。
１打差の２位に終わったことをどう受け止めているのであろうか。開口一番が、こうだった。「楽しかったです。試合ももちろんですが、それよりも、友達ができたことが、何よりもうれしいことでした」。
第２ラウンドのテーマにしていたのは、ボギーを叩かないことだったという。第１ラウンドは、３連続を含む５バーディを奪ったものの、２ボギー、１ダブルボギーと波のあるゴルフだった。ドライバー平均飛距離270ヤードというパワフルなスウィングで攻撃的なゴルフを仕掛ける。目標にする選手は、ロリー・マキロイだそうだから、ゴルフスタイルも想像しやすいだろう。その上で、笹生がめざしているのは、「しっかり頭を使ったゴルフ」だという。「男女を問わず、世界のトッププロは、ボギーが少ないじゃないですか。攻撃的であることは最低条件で、その上でリスクマネジメントも両立させる。バランスのよいゴルフです」。
本選手権では、東京の家族との団欒も楽しんだ。「また日本の試合に出場したいし、今回友達になれた人たちと、ラインでおしゃべりもしたい」
笹生は、２位という結果以上に大きなお土産を手に入れたようだ。
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