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【石徳俊樹は「スコアを作れず、申し訳ない」】 |
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第3日
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競技報告:JGA 写真:Y. Watanabe |
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苦戦が続く日本チームの中で一人気を吐いてきた石徳俊樹(大阪学院大学4年)。しかし、ここまでのスコアは周囲はもとより、本人も納得できるものではなかった。
スコアを出せない原因は、「ボギーが先行してしまうこと。出だしからバーディを奪わないと」とはっきり自覚している。だからこそ、最終ラウンドではスタートからエンジンを全開にしていくつもりでいた。はたして、1番(パー5)。石徳は3番ウッドで放ったティーショットを左バンカーに打ち込み、130ヤードの3打目を14メートルに乗せても、気持ちは充実していた。このパットを見事に沈めた石徳は、狙い通りバーディを先行させてみせる。しかし、2番で2メートルのチャ
ンスを外してから、雲行きが怪しくなる。
3番(パー5)でもティーショットを左の林に打ち込み、どうにかパーセーブ。6番では98ヤードのセカンドショットを60センチにつけてバーディを奪ったが、「1番から8番まで、ティーショットでフェアウェイに行ったのは1ホールもなかった」と、不安げな表情を隠せなかった。9番でようやくウェアウェイから2打目を打てたが、絶好の位置からのショットをミス。グリーン左からのアプローチはライが悪くボギーを叩き、前半は1アンダーパー。「せっかく9番でフェアウェイに打てたのに、そこからボギー。これでストレスがたまり始めました」と、韓国とチャイニーズタイペイとの差を縮められない自分のプレーのふがいなさに、徐々に集中力が低くなっていく。
13番ではティーショットを右バンカーに打ち込み、ボギー。17番では、またもティーショットを左にミスしてボギーを叩いてしまう。最終18番でようやくバーディを奪って溜飲を下げたが、勝負をかけた最終ラウンドでイーブンパーに終わり、悔しさを隠せなかった。「ネイバーズはハードスケジュールの中での試合でしたが、それを言い訳にはできません。日本代表として、チームの最年長としてどんな調子であってもスコアを作らなければならなかったのに…それが出来ず、申し訳ないです」とうなだれる。
「フェアウェイキープが出来なかったこと。フェアウェイに運んでも、ラフからのショットのようにフェアウェイから打ってしまってミスに繋がって、チャンスを作れない。ラフからとフェアウェイからのショットの打ち分けをしっかりさせないと…」と反省の言葉が並ぶが、このネイバーズで打ちのめされただけで終わったわけではない。
「出場できるかどうかは、わかりませんが、各国のトップが集まる世界アマでも自分のアプローチ、パッティングは通用すると自信があります」という自信を確信に変える世界アマという舞台への気持ちが強まった。「たとえ、自分のショットが50%の調子でも、アンダーパーは出せると思います。アンダーパーの確率を上げるためにも、もっとショットの精度を上げたい」ネイバーズでの悔しさを胸に、石徳はメキシコの地を目指していく。
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