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【松原由美は、悔しさと苦しみを胸に】 |
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日本チームで唯一この舞台を経験している松原由美だが、3度目の世界の舞台は、ほろ苦いという言葉では表現できないものを松原に残した。
第1ラウンドから「パー5でスコアを伸ばしたい」と戦略を立てていたものの、それを実行できずに迎えた最終ラウンドも、パー5では、1バーディ・1ボギーに終わった。それに加え、ボギーが先行する苦しい流れに3番(パー4)では、ドライバーショットが左に曲がり、2打目もミスしてトリプルボギー。最後まで、チームに貢献しようと必死のプレーを続けた松原だったが、そのプレーは思うようにならない現実に喘いでいるような雰囲気だった。
「4日間、チームに貢献できなくて…でも、2人が
頑張ってくれて感謝しています」自分のふがいなさと結果が出ない現実に打ちのめされながらも、ともに戦ったチームメイトへの思いを言葉にできたのは、松原がナショナルチームとして戦ってきた長い年月の中で育んできた矜持だろう。
「ジョーンズコーチにいろいろと教えてもらって、その内容はわかっているのに、それに挑戦できない自分がいて…実行できなくて」と言葉をつないだ松原。最後になるであろうナショナルチームでの活動が思いもよらぬ結果に終わった。
「どうすればいいか…今はわからない」と涙を見せた松原。ジョーンズコーチから長い時間、人生観やこれからのことを諭された松原。この深い悩みの森の先に光を見つけることができるかは、今はまだ、松原本人にもわからない。頬を伝う涙の意味を知った時に光に向かって一歩を踏み出すことが出来るだろう。
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