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競技報告
【初出場初優勝の外園は、嬉し涙】
第3日 競技報告:塩原義雄 写真:Y.Watanabe
最終の1組前でプレーした外園華蓮は、この日73、通算1オーバーパーでホールアウトし、最終組の結果をクラブハウスで待っていた。

その最終組では、首位でスタートしていた與語優奈が前半で41とスコアを大きく崩して優勝争いから脱落。13番までイーブンパーをキープしてトップに立っていた森愉生も16番からの上り3ホールを3連続ボギーとして、大会連覇の夢を自分で手離してしまった。最後に起死回生のプレーを見せたのが手塚彩馨だった。通算2オーバーパーで迎えた18番でバーディを奪い、先にホールアウトしていた外園に並んだ。

優勝の行方は、両選手によるプレーオフに持ち込まれた。西コースの1番。ともにドライ
バーショットを左ラフに打ち込んだ。手塚のボールは、セミラフを転がり、わずかにラフに入ったところで止まった。

外園のボールは、明らかなフックボールでラフに直接落下していた。第2打地点に行ってみると、大きく曲げた外園のボールはラフに浮いた状態で、わずかにラフに転がり込んだ手塚のボールは、すっぽりと潜った状態になっていた。このライの違いが、勝負の明暗をわけることになる。外園はラフに浮いたボールを3番ウッドで払い打ち。打ち出されたボールは、ピンに一直線に向かい、2メートルについた。一方の手塚は、5番ウッドで花道を狙うも、ラフにヘッドが絡みついて左手前のラフに。ここからのアプローチショットもピンまで10メートルもショートする。ボギーは、致し方のない結果だった。外園は慎重に2パットのパーにして勝負は決着した。

初出場初優勝の外園は「勝ててよかった。本当にうれしいです」と、涙をぬぐいながらコメントした。初出場への道のりは、遠かった。鹿児島県肝付町の実家を離れ、よりよいゴルフ環境がある宮崎県の日章学園中学に進学して、練習を続けてきたが、1、2年生時には日本ジュニアへの出場権をつかめなかった。3年生になっても、出場権には手が届きそうで届かなかった。外園にとって、7月の九州ジュニアは、本選手権に出場するためのラストチャンスであった。ここで逆転優勝して、ようやく日本ジュニアの舞台に上がることができたのだった。落ち着いてプレーする。それを心がけるようになって、ルーティーンになったことがある。「ティーショットを打った後に水を飲む」というのが、それだ。ここ1年ほど、続けているという。

心強い応援もあった。父親の哲也さんが鹿児島から駆け付けてくれたのだ。「九州大会のときも最終ラウンドに仕事を休んで応援しにきてくれたんです。そしたら逆転優勝できて…。だから、日本ジュニアでも最終ラウンドに何か良いことがありそうな気分になっていました。やっぱり家族で一緒にいられると安心できます」。優勝した瞬間は、キョトンとして、喜びを感じさせなかったが、クラブハウスに戻る道すがら、何度も涙をぬぐった。「本当は“やったー!”という気持ちだったのですが、言葉もポーズも出てこなくてグリーン上で佇んでしまいました」。

小学4年生から父親と姉について練習場でボールを打ち始め、14歳の夏、外園は中学生ゴルファーの頂点に立った。


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