当協会は4月6日、ジーン・サラゼン氏が、1935年の第2回マスターズ最終日の15番ホールでダブルイーグルを達成した時に使用したと思われる4番ウッドをオーガスタナショナルゴルフクラブに寄贈しました。
贈呈式には、同ゴルフクラブからチェアマンのウィリアム・W・ジョンソン氏とゼネラルマネージャーのジェームス・H・アームストロング氏の2名が、当協会からは中井文治副会長、大橋一元理事、川田太三国際委員会副委員長の3名が出席。和やかな雰囲気の中で、中井副会長からジョンソン氏に4番ウッドが手渡されました。
サラゼン氏の15番ホールのダブルイーグルは、それまでツアーの中の一招待競技にすぎなかったマスターズに大きな注目を集めさせる契機となった奇跡のショットです。サラゼン氏はこのダブルイーグルによって首位に立っていたクレイグ・ウッドとタイになり、翌日に行われたプレーオフの末、初めてのグリーンジャケットを手に入れました。
サラゼン氏の4番ウッドの行方には様々な説があり、興味本位の真贋論争も少なからず見られます。
当協会では1937年にサラゼン氏が日本に立ち寄った際、石井光次郎氏(当時日本ゴルフ協会理事、後に会長)に譲り渡したクラブをJGAゴルフミュージアムに保管。JGAミュージアムの開館に際し、このクラブがあの4番ウッドであるかどうか本人に確認を求めましたが、確証が得られず18年が経過しました。
しかし、昨年サラゼン氏が他界されたのを機に再度、このクラブについて調査研究を重ねた結果、JGAミュージアムに保管されていたクラブが本物の可能性が強いとの結論を得ることができ、偉業を達成したこの4番ウッドを保管するにふさわしいオーガスタに寄贈することにしました。 |