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2002 MARCH vol.69 |
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ゴルフは老若男女が一緒に競える唯一のスポーツ。それを可能にするのがハンディキャップである。JGAハンディキャップ委員会は、女性ゴルファーの底辺を拡大させるため「女子ハンディキャップシステム」を平成15年から導入することを決定し、女子コースレートを制定することとした。その主意を里井伸至前ハンディキャップ委員会委員長と諸戸精孝同副委員長に伺った。 |
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取材日/平成14年2月4日 |
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──昨年暮れに「女子ハンディキャップシステム」の導入を決定されましたが、まず「コースレート」についての説明からお願いします。 |
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里井 |
そうですね。ご存じない方も多いと思いますので、まずはそのあたりから話していきましょう。コースレートとは、各コースの難易度を一定基準で評価したものです。アマチュアのスクラッチプレーヤー(ハンディキャップ0以下)が、通常の気象条件のもと、どの程度のスコアでラウンドできるかを数値で表したものです。あくまでもハンディキャップ算出の基準であり、決してそのコースのグレードを表すものではありません。具体的な査定方法については副委員長にお任せします。 |
諸戸 |
はい。査定方法は各地区連盟の委員が実際にコースをラウンドして、まず実測距離から、高低差やドッグレッグなどによる距離修正を行います。ドッグレッグの場合はショートカットするのか、遠回りするのか、打ち上げ、打ち下ろしなどの要素も踏まえ査定距離を算出し、その査定距離を計算式に当てはめヤーデージレートを割り出していくのです。さらにバンカーや樹木がショットへ及ぼす影響、グリーンの難しさなど、全10項目を10点満点で評価し、難易度を決定します。ヤーデージレートに難易度を加え、あるいは減じたものがコースレートとなるわけです。 |
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