 男子でも03年は池田勇太が世界ジュニアを勝ち日本オープンのローアマチュアに輝き、日本ツアーのQTに挑戦し、最後まで駒を進める活躍をみせた。宮里藍と同じ高校3年生。池田は日本ジュニアを2連勝した埼玉・霞ヶ関カンツリー倶楽部で涙を流した。世界ジュニア選手権ではカラカラと笑って喜んでいた、というが、負けられないと臨んだ大会に勝って感極まったのだろう。宮里と通じるしたたかさを池田にも感じるのは小学生からゴルフをはじめ中学で資質を示し高校で熟成させるいまの時代の反映。ゴルフの難しさとは何か、ジュニアたちはゴルフの永遠のテーマに正面から対峙してたくましい。飛躍するが、アマゴルフを統括する日本ゴルフ協会はじめ関連、関係者は一層、努力しなければならない。若い世代はゴルファーとして急成長著しい。
 日本アマを勝ち日本学生を同一年で取ったのは史上5人目。23歳、甲斐慎太郎の快挙も忘れてはならない。負けた悔しさをバネにした勝者である。
「プロになったからこそアマの気持ちで・・・・・・」
宮里の言葉には育ったアマチュアゴルフ界への惜別の思いがこめられている。そして来るべきプロの試練への覚悟である。ゴルフ界を支えた若い3人。アマチュアゴルフ界は彼らのこれからを支えて行かなければならない。 |
閉じる｜