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2004 MAY vol.75 |
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日本アマチュアゴルフ選手権競技
“龍ヶ崎”での因縁 |
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【実施概要】
第89回日本アマチュアゴルフ選手権競技
開催日/2004年7月6日(火)〜10日(土)
開催コース/龍ヶ崎カントリー倶楽部(茨城県龍ヶ崎市) |
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15年振りに帰ってきた日本アマ |
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今年、日本アマチュアゴルフ選手権競技は89回目を迎える。開催コースの龍ヶ崎カントリー倶楽部では1989年に同競技を開催。実に15年振りの開催となる今年も熱戦の予感が漂う。
龍ヶ崎CCと言えば、名設計家の井上誠一氏が円熟期を迎えた昭和31年に手がけた傑作として有名。標高27メートルの比較的フラットな地形だが、東西に1本、南北に2本走る窪地を巧みに取り入れており、適度なアンジュレーションをつけている。名物の10番ホール(419ヤード・パー4)は、その窪地をそのままホールにした特徴的なもので、前後の9番ホール(432ヤード・パー4)と11番ホール(435ヤード・パー4)はグリーンの手前に窪地が横切る。メンバーの間でいつしか「龍ヶ崎のアーメンコーナー」と呼ばれるようになった難易度の高い3ホールだ。この山場をいかにして乗り越えるかが、勝負を左右するひとつのポイントになるだろう。 |
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がっぷり四つの社会人と学生 |
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大学へ進学し、さらなる活躍が
期待される池田勇太 |
さて、注目の選手となるとやはり筆頭に挙げられるのは池田勇太(東北福祉大学1年)だ。昨年は世界ジュニアゴルフ選手権で個人優勝し、団体の日本チーム優勝にも大きく貢献。10月の日本オープンゴルフ選手権競技ではローアマチュアに輝いた。その池田も昨年の日本アマでは、優勝した甲斐慎太郎と準決勝で激突し、1アップの差で振り切られ涙を飲んだ。今大会にかける意気込みは、並々ならぬものがある。また、大学では池田の先輩にあたる東北福祉大学3年の藤島晴雄、山本隆允も着々と力をつけており、勝機は十分にありそうだ。さらに、石川裕貴(日本大学3年)、諸藤将次(日本大学1年)の日大勢にも注目。昨年は予選ラウンドを二人とも3位タイで突破し、最終的に石川はベスト16、諸藤はベスト8まで登りつめた。もう優勝に手が届く位置にきている。
いずれにせよ「学生優位」の傾向は今年も否めないが、一方で社会人勢の戦いぶりにも大いに期待が寄せられる。2000年に和田博、2002年に藤田大が優勝し、社会人としての意地を見せつけたのに続き、昨年は長谷川克が決勝に駒を進めた。マッチプレー形式に
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2年ぶり2度目のタイトルを狙う藤田大 |
改められた2000年から学生と社会人の対戦成績は2勝2敗で全くの五分。アマチュア日本一を決める大舞台は、時として豊富な練習量よりも、豊富な経験に裏打ちされた精神的な強さが求められるということか。
15年前、同じ場所で開催された日本アマチュアゴルフ選手権競技の記憶が蘇る。その春、日大を卒業したばかりの「怪童」川岸良兼と、関東アマチュアゴルフ選手権競技を制して勢いに乗る日大の丸山茂樹は、最終日にベストスコアをマークした社会人の尾家清孝の前に屈した。しかも川岸は最終18番ホールでパーオンに成功するも、まさかのスリーパット。重圧に勝てず、1打差で散った。
果たしてこの「社会人対学生」の因縁めいた展開は繰り返されるのか。答えは7月10日に出る。 |
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