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「ゴルフと私」 |
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遠藤 武義 福島県立福島高等学校3年 |
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私がゴルフを始めたのは五才のときでした。幼稚園の友達がジュニアゴルフスクールに通ったこと、また両親がゴルフ好きであるということがきっかけでした。当の本人はゴルフなるものを知らず、やっかいな習い事が一つ増えたという思いでした。十才までそこに通ったのですが、週に一度五十球という練習はもちろんほとんど効果がありませんでした。自分の中でゴルフの存在が変わり始めたきっかけは小学五年生のときに出場した福島県ジュニアゴルフ大会でした。そのために私は夏休み毎日練習に励み、今まで百も切れなかったのが八十台でラウンドできるようになったのです。こうして私は練習の楽しさと上達の喜びがわかるようになりゴルフを好きになっていきました。初めての試合だった県大会で優勝したのですが、逆にそれがその後何年間か私を苦しめることになるのです。なぜなら、県大会や一人しか全国大会に行けない東北大会において毎回親から優勝を期待され、私はそれを達成できず試合に極度のプレッシャーと恐れを抱くようになってしまったからです。それが変わるきっかけとなったのは高校への入学でした。それまで一人であったのが仲間ができより楽しくゴルフができるようになり、また数人全国大会に行けるということが私を楽にしたのです。そうして私は試合を楽しめるようになり、またプレッシャーを集中力に変えることができるようになりました。それにともなって今まで一度も経験のなかった全国大会に一年から三年まで出場することができ、ときには上位でプレーできたことは自分の高校生活に充実を与え、自分に自信をつけてくれました。
しかし私の成績が高校になって急に伸びた本当の理由は両親や部活の仲間、監督そしてその他応援してくれた人達の存在であったと思います。私は県下一の進学校である福島高校に進学したのですが、両親は私にゴルフと勉学を両立できる環境を提供してくれました。そして私をいつも励ましてくれました。仲間とは学校の掲げる文武両道の精神のもとお互いに高め合い、ゴルフの楽しさを共有することができました。監督は生徒の自主性を尊重する的確な指導で私達を導いてくださいました。また周りの人達の応援は私を勇気づけてくれました。私はこれらの人達に今感謝の気持ちでいっぱいです。
私は自分でもすばらしい高校生活を送れたと思っています。これからもゴルフを続けていく上で、上達や成績にのみ気をとられることなくゴルフの基本であるマナー、エチケットそして感謝の気持ちを忘れずにがんばっていきたいと思います。そしてゴルフから学んだことをこれからの人生にいかして人間的にも成長していきたいと思います。 |
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