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「ゴルフと私」 |
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吉田 藍子 香川西高等学校3年 |
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叔父が勤めている近くのゴルフ場でジュニアスクールをしていて、小五の時に入会したのがゴルフとの出会いです。ジュニアスクールは、週一回プロのレッスンを受けた後、六〜九ホールまわります。当時はやる気もなくただジュニアスクールのメニューをするだけで、なんとなくその日が終わっていました。でも中三の夏、四国ジュニア選手権大会でベストスコアが出て一位タイになり、初めて全国大会に行ったことが、ゴルフに対する好奇心を強くしました。全国には自分と同じ年の子がそれまで自分が出したことのない七十代でまわってきていたのです。みんな堂々としていて、今まで味わったことのない空気を感じました。その試合の結果はあまり良くなかったのですが、私にとって結果よりも全国大会に出場したことや全国にゴルフ友達ができたことが、とてもうれしかったです。新しい世界を知って、自分の練習不足と経験不足がよく分かりました。同時に私も全国で優勝をねらえるくらい上手になりたいという新たな目標もできました。
高校は全国レベルの先輩たちがいて、あこがれていた香川西高校に入学しました。慣れない上下関係や初めての寮生活にとまどうこともありましたが、やさしい先輩や協力し合える仲間がいたので、続けていくことができました。学校が終わるとすぐに七キロのランニングから部活が始まります。千球近くのボールを打った後、筋トレやダッシュをして終わるのは九時ごろです。土・日はキャディのアルバイトに行き、キャディが終わると太陽が沈んでボールが見えなくなるまでラウンド練習です。体力的にも精神的にもとても疲れて、毎日がいっぱいいっぱいという感じでした。
そのかいあってか、試合でどんどんベストスコアが出ました。わたしは初めて心からゴルフが楽しいと思いました。高校になり試合数も増えたのでいろんな人との出会いがあり、全国のゴルフ友達もたくさん増えました。その度に私のゴルフの世界が広がっていくのを実感します。
高校卒業したら研修生になってプロを目指します。ハードな練習も、休日を惜しんで行ったキャディも、親元を離れた寮生活も、今まで出会った先輩や友達も、全てがこれからプロを目指す私には欠くことのできない大切なものとなりました。アマチュアとプロのゴルフの世界は違います。プロはゴルフで生活していくのだから、私が想像する以上に厳しい世界だと思います。私はこれからプロの世界でゴルフがしたいです。ゴルフをもっと知りたいです。高校生活を共にした先輩が現在プロテストを受けています。その大切な先輩との「プロとして試合で戦おう。」という約束のためにも、これからもゴルフを続けていきます。ゴルフは、私自身にとって、そして私のまわりの人にとっても大切な出会いや喜び、希望を与えてくれる最高のスポーツだと思います。 |
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