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「ゴルフと私」 |
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佐伯 三貴 武田高校3年 |
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私は小さな頃からスポーツが好きで家族がゴルフをしていた影響もありごくあたりまえの様にゴルフを始めていました。
始めた頃は目に見えて上達するのが分かりました。その時は練習するのも、コースに行くのも楽しくて毎日過ごしていました。
中学一年の時、初めて中国ジュニアに出場しました。無我夢中でした。プレーするだけで必死でした。終ってみると私と同学年の人が大差で優勝されたのを知り、出場する事だけで精一杯の私と、優勝しとても嬉しそうに微笑んでいる彼女とがいる現実を知りました。
その時から私は「勝つ」と言う事を初めて意識しました。そしてまた同時に、「楽しいゴルフ」から「苦しいゴルフ」へと変わって行きました。
「勝つため」に私は次の試合に向け練習に励み、中学三年の夏、初めて中国ジュニアで優勝する事が出来ました。その時の嬉しさは今でも覚えています。
でもその喜びもほんの少しの間でした。試合に出れば出るほど、経験を積めば積むほど「勝つ」事を意識する余り、ゴルフが嫌いになり始めて来ている自分に気が付きました。そしてある日そんな私を見ていた父は、「成績なんて関係ない!!試合の結果はその日、その時のコンディションや運もある。大切なのはそれまでの過程でどれだけ頑張れるかで、その頑張った努力が自信になり、その自信が良い成績につながって行くものだ!!」と言われとても救われました。そしていつも厳しい目で私を見ていてくれた事も嬉しく思いました。それから気持ちを切り替える事もでき、高校二年の時にナショナルチームに参加する事ができました。そして世界ジュニアなど、国際大会にも何度か出場しました。そして国や言葉が違っても同じ目標をもっていればコミュニケーションもとれるし、友達になれると言う事も知りました。
ゴルフは私に色々な事を教えてくれ、そして与えてくれました。その中で一番強く感じているのは、「自分が強く願う事は必ず実現できる」と言う事です。これからも強い意志を持ち「心・技・体」を充実させ、理想のプレイヤーを目指し、私を支えてくれた方々や友達、そして家族に感謝すると同時に、日々努力を積み重ねて行きたいと思います。 |
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