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「ゴルフと私」 |
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斉藤 麗 駿台甲府高等学校 |
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現在の私にとってゴルフは欠かせないものになっています。
小学生の頃スポーツ好きの私がなぜゴルフを選んだのかはよくわかりませんが、今思うとその時は、自分の練習の成果が自分だけの結果に出るのだということがはっきり自覚できたところに魅力を感じていたのかもしれません。小学校四年生の頃、たまたま伯父の練習について行き、周囲の大人たちを見て、真似て打ったところがたまたま上手く打て、ゴルフとの付き合いが始まったのです。最初の頃は大人の人たちに褒められたり、大人たちを驚かしたりしたことに喜びを感じ、毎日毎日練習に励みました。中学生になって大会にも出場し始めました。予選を勝ち抜き全国大会にも出場することもでき、かなり自信もついてきました。しかし、その自信も中学3年生の時関東ジュニアでの予選に落ちた時に、一気に崩れ、周囲の目がとても気になりました。精神的にだいぶ落ち込んだ記憶が残っています。それでも悔しさをいつか何とか返してやると思ったのか、ゴルフが好きでたまらなかったのか、練習は欠かさず続けました。
高校入学後は、先輩たちと共に全国上位入賞を目標に練習に励みました。2年生の夏の那須での全国大会では目標とする先輩を破り優勝することができました。最終18番での優勝を決める2、3メートルのバディーパットは緊張で一杯でした。打ってからカップに入るまでの時間がこんなにも長く感じたことはありませんでした。表彰台に上がった時本当にゴルフを続けてきてよかったと思いました。そして、多くの辛さがあり、それに耐えてこられたのも多くの人達がいろんな方向から、励まし、応援してくれたからだと感謝の気持ちで一杯になりました。そして、自分だけの結果なのではないことを痛感しました。
また、3年生の7月には世界ジュニア選手権出場の機会を与えていただきました。はじめてのアメリカでのプレーということもあり楽しみでした。4日間プレーすることはできましたが、成績は納得の行くものではありませんでした。でも、世界の大きさ、偉大さを肌で感じ取ることができ、とても価値ある体験でした。
ゴルフを始めたころは少々自分勝手な考えで、楽しく練習を続けて多くの大会に参加して少しでも上位に入りたい気持ちが強かったような記憶があります。でも、高校入学後は、ここまでゴルフによって支えられ、いろいろな面で成長させられ、今の自分があるのだということを強く感じました。
私は四月からは学生ゴルファーとして新たな一歩を踏み出すことを決めました。これからもゴルフを通して多くの経験を重ね、さらに自分自身を鍛え上げ多くの人たちとの出会いを大切にし、その期待に応えられる学生ゴルファーになれるよう努力していきたいと考えています。 |
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