JAPAN GOLF ASSOCIATION
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JGA ACADEMIC GOLF AWARD
受賞者作文
大学生の部
優秀症
「私とゴルフ」
桜井 裕華 東北福祉大学
  中学一年の夏、父親の影響でゴルフを始めました。学校の部活動ではバスケットをやり、帰宅後練習場に通う毎日でした。

 当時、新潟県にゴルフ部のある高校がなく、埼玉県の高校に進学をすることになりました。初めて親元を離れての寮生活は楽しいこともたくさんありましたが、一年生の頃は先輩との関係大変で辛かった事が今思い出されます。三年生の時にはキャプテンとしてチーム一丸となり、団体戦で全国二位という立派な成績を収めることが出来ました。高校三年間は、技術的な事は多少上達をしましたが、寮生活の中でいろんな人と接した事で精神的にも強くなり、私の人生においてとても大きかったと思います。

 卒業を控え、研修生か進学かで悩みましたが、東北福祉大学に進学をしたことは今思えば大変良かったと思います。そして進学を強く薦めてくれて四年間大学に通わせてくれた両親にとても感謝をしております。

 高校三年の時の成績が評価され、周りの人に期待されて入学した私には、今になって思えば少しプレッシャーになっていたかも知れません。風邪から体調を崩し、食事ものどを通らなくなり、体力的にも自信をなくし、楽しかったゴルフが嫌いになった事もありました。そんな時でも、監督さんを初め、先輩や同級生の皆が暖かくそして励ましてくれたお陰でここまで頑張ってこれたのだと思います。

 春のキャンプではアメリカのフロリダ、オーストラリアのゴールドコーストと、海外でゴルフの練習をすることが出来ました。ゴルフだけだはなく海外の人とのふれあいや、いろんな土地での経験はこれからの人生においてとても貴重な体験をしました。日本にはないことや、自分自身に足りないことを十分に感じ取ることが出来ました。

 最終学年の四年になり、キャプテンに任命されました。監督の手伝いをしながら公式行事に出席したり、団体戦のメンバー選考の助言、部員の相談を受けたりしながらやってきました。春の全国大学対抗戦は前年に続いての優勝で二連覇をする事が出来ました。三年生の時とは違った喜びを感じることが出来ました。とてもうれしかったです。大学生活最後の試合となった個人戦(朝日杯)には、新潟から両親が来てくれて、結果は別として、私なりに思いっきりプレーが出来たことがとてもよかったと思います。そして、何より私にとっても福祉大女子ゴルフ部の夢でもあります今年最後の団体戦(信夫杯)での完全優勝へ。メンバーを選ぶのに監督から一任された時は光栄に思い、監督の気持ちに応えられるよう、そして最後に私自身も有終の美を飾りたいとの思いでプレーをしました。
最終ホール、遠くからでもわかる監督、近くには女子部員の皆、最終組の私がホールアウトした瞬間、皆が涙を流しながら駆けつけてくれた時は私も胸がいっぱいになり、言葉も出ませんでした。優勝。日本一。団体戦で勝つことの難しさを何度も考えさせられ、技術だけではなく、部員全員のハートがひとつになった時にこそ、夢がかなうのだと思いました。とても素晴らしいメンバーに出会えたと思います。

 ゴルフは私にいろんな事を教えてくれました。そしてたくさんの方々に支えられ応援していただきました。心から感謝の気持ちでいっぱいです。今後は一人のアマチュアゴルファーとして、そして自分がこれまでの経験してきた事を指導者として後輩に受け継いでいくと共に、東北福祉大学の黄金時代を築いて行きたいと思います。
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