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高校と大学の7年間で、私は多くのものを得ました。ここでは、ゴルフというスポーツを通して私が得た「生涯の宝」を紹介します。
一つ目は「練習ハ不可能ヲ可能ニス」という教えです。これは慶応義塾体育会の合言葉であり、これをモットーとして私もゴルフの技術向上を図ってきました。ゴルフは自己責任のスポーツです。結果が出なければ、それは全て自分の責任です。私は結果を出すために、目標を明確にして計画を立て、それに沿った練習を行い、自分に厳しくなることを身につけてきました。結果として、慶応義塾大学から6年ぶりに日本学生ゴルフ選手権に出場することができました。このことから、練習した分だけ自分にとって「不可能」だった事が「可能」になるという事を経験として知ることができ、自分にとってこの上ない喜びとなり自信ともなりました。
二つ目は他人を思いやる気持ちと自分を取り囲む人々への感謝の気持ちです。ゴルフのルールブックの第一章でもエチケット、マナーについて記載されています。しかし、当然と思われることでも、何かに集中してしまうとつい忘れがちになります。ゴルフを通じて、他人に対する心遣いと礼儀正しくすることの重要性を私は学びました。今後もこの精神を活かし、豊かな人間関係を築いてゆきたいと考えています。
三つ目の宝は友人です。特に、良きライバルでもあり、良きチームメイトでもあったゴルフ部の同期7人です。練習で共に苦しい思いをし、リーグ戦選手選考の際にはライバルとなり共に競い合い、リーグ戦で負けた時には共に悔し涙を流し、優勝した時には共に嬉し泣きをしました。お互いに長所短所を知り尽くしたこの7人とは何でも言い合える仲です。ゴルフを通じて彼等と出会えたことは、本当に幸せな事だと思っています。
最後は、大学ゴルフ部の運営を担ったという経験そのものです。創部82年という歴史と伝統ある日本最古のゴルフ部の主将としてリーダーシップを発揮し、リーグ戦において部を2季連続優勝に導いたことは、自分の誇りであり、強い自信となっています。部が低迷していた時は、同期の7人と共に問題点を探り出し、解決策を考えてゆきました。そして、ゴルフ部という組織の力の底上げを図り、部一丸となったチームワークでAブロックに返り咲くことができました。こうした成果を挙げたことにより、自分自身が人間として大きく成長できたと自負しています。
卒業後、私はプロゴルファーにはならず、総合商社というフィールドで自分の力を試す予定ですが、7年間の学生ゴルフ生活を通じて獲得したこれらの宝を生涯大切にし、自信と誇りを持って今後の自分の原動力にしていきたいと考えています。 |
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