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「ゴルフによる人間形成」 |
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笠 哲郎
九州東海大学3年 |
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私がゴルフを始めたきっかけは、父がゴルフ練習場を経営していたからです。私が3歳のころ、父が以前使用していたクラブを、ちょうどいい長さに切って、グリップの部分にガムテープを巻いて打ったのが最初でした。初めて自分のゴルフクラブを作ってもらった時の感動は、今でも忘れません。その当時、熊本の練習場は土の打席でした。土の上に、ただマットを置いただけだったので、ダフるとマットが飛んでいき、よく怒られました。その頃は、月に何回か遊ぶ程度の練習でした。
私が、本格的にゴルフを始めたのは、小学校5年生の時です。最初は、6番アイアンだけしか与えていただけず、一週間、二週間と練習していると手にまめができ、痛くてクラブを握るのが辛かったけど、練習を始めると何もかも忘れて、無我夢中で球を打っていました。
その後、試合にでるようになり、高校、大学と進学し、ゴルフ部に所属しました。試合は、日頃の練習の成果が、でたりでなかったり、ラッキーな日もあれば、アンラッキーな日もあり、とても緊張しますが、これが、ゴルフ競技の魅力のような気がします。それにゴルフは個人戦だけではなく、団体戦もあり、特に主将として、皆と一緒に戦って、団体優勝したときの勝利感は、個人戦以上のものでした。
特にゴルフを始めて、感動したことがあります。大学二年生の時、熊本であった全国の身体障害者の大会の補助をしたことです。NPO団体より、我が大学のゴルフ部に協力要請があり、全部員と相談し、全員で協力することを決め、参加しました。そこで、その人たちが楽しくゴルフをされる姿に、大変感動いたしました。身体に障害があるため、車椅子や、目に障害はある人たちには、盲導犬や、それをサポートする人が必要です。そのため、プレーさせてもらえる場所は少ないと聞きました。これからは、シニアやジュニアだけはなく、身体に障害がある人たちも、一緒になって楽しむことも必要だと、私は思います。ただそれには、ゴルフをする、全ての人の理解と、協力が必要です。私は、これからも人の為に役立つ、ボランティアを続けたいと思っています。
今後、ゴルフをすることにより、試合に勝つことも必要なことだけれども、勝負だけにこだわらず、ゴルフを通して、大変難しいことかもしれないけれど、学業と両立させ、立派な人格の形成を目指し、ゴルフを続けていきたいと思います。 |
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