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父親がプロゴルファーだったため、リビングにパターマット、テレビではPGAツアーの中継、父親とゴルフへ行く歳の離れた兄、そんな環境で育った私にとってゴルフをやるという事は、自転車に乗るくらいのあたり前の行動だったのかもしれません。小・中とサッカー部に所属していた私は、週に一、二度打ちっ放しの練習に連れていってもらい、一つ上の兄と競い合いながらゴルフの楽しさを知っていきました。中学三年の夏休み、毎日のように父親が所属するゴルフ場についていき、少し仕事を手伝う約束で朝夕ラウンドをさせてもらえる事になりました。ゴルフがどんどん楽しくなっていくと同時に、ゴルフの奥深さや、ルール、マナー、エチケットの重要さを学べた時期だったと思います。
中学を卒業して私は、ゴルフの名門、佐野日大高校のゴルフ部に入りました。私の競技ゴルフ人生の始まりです。高校二、三年時には、全国高校選手権で十位以内に入ったり、国体の選手として全国各地にいく様になりました。中でも全米ジュニア協会の試合に出場する事になりパームスプリングスや、テキサスに行った事は一番の思い出です。
その後、日本大学に進んだ私は、高校時代のそれとは比べものにならない様な遠征ばかりの生活になりました。少しでも遠征費用の負担を減らそうとキャディのアルバイトをし、入ったからにはきちんと卒業しようとできる限り講義を受けに行きました。朝一番のキャディに付けてもらい午後から講義に出席したり、キャディマスター室のパソコンでレポートの表紙を作ってもらったり、私が無事主将を務め、大学を卒業できたのは、家族はもちろんですが、ゴルフ場のみなさんの協力があったからだと大変に感謝しています。この四年間で社会の表と裏が少し見えた気がします。この先、何が起きても、常に信じられる自分でいなくてはならないと痛切に感じました。
これまで沢山の出来事は、私がゴルフをしていたからこそ経験できた事です。つらい時、苦しいと感じる時もありましたが、その全てが私の糧となり、私を成長させてくれたんだと思うといい思い出です。
この先、私はプロゴルファーになって、ゴルフを続けていきたいと思います。父親や兄を見ていると決して楽ではない、実力が全ての厳しい世界だと思います。けれども私にはこれまでゴルフを通じて知り合えた多くの方々と、これからもゴルフを通じて知り合うより多くの方々がいます。その皆さんの助けを借り、そこに自分のできる限りの努力を加えプロゴルファーとして人生を歩んでいきたいと思います。
みなさんも楽しいゴルフを。 |
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