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私は関西学院大学体育会ゴルフ部に入り本当に良かったと思います。それは大学スポーツとしてのゴルフの素晴らしさを知り、そしてかけがえのない仲間を得たからです。そもそも大学スポーツというものはなにか。それは4年間で社会人としての礼儀を学び、仲間と切磋琢磨しながらいい仲間として、そして時には良きライバルとして同じチームの目標に向かって頑張るのが大学スポーツではないでしょうか。そしてもちろん学生の本文である勉学の方もおろそかにせず文武両道を目指すことだと思います。
2005年の10月、私は関西学院大学体育会ゴルフの主将に任命されました。関西学院大学体育会ゴルフ部というのは過去に何度も全日本を制した歴史と伝統のあるクラブです。しかし近年は全国大会から遠のき、私自身は個人戦には毎年出場していましたが、団体戦においては1年生の秋に出場して以来全日本に出場していませんでした。
主将になった私が掲げた目標というのは春、秋連続して全日本出場でした。関西学院大学体育会ゴルフ部の特徴というのは大学からゴルフを始める選手が多く、そのような選手でも3年か4年に初めてレギュラーになり活躍できるというクラブです。そんな中でも50年以上続く歴史の中で2部リーグ降格というのが数回しかないのが我がゴルフ部の誇りです。しかしそのような環境の中では1部リーグ残留というのが精一杯の現状でした。
そのような現状を打破し全日本に出場するためにはどうしたら良いのか。私はクラブ全体を礼儀、マナー、そしてランニング面において厳しくしました。そしてクラブ員の自主性というのを引き出そうとし、あえて打球練習を強制しませんでした。それは自分からやるといった姿勢でなければ意味がないからです。これは思い切った改革でした。私自身部員にどう思われているのか、果たして成功するだろうか。様々な不安が私を覆いました。
そして迎えた2006年春の団体戦、不安だらけの私を救ったのが試合前のミーティングでのチームメイトの一言でした。彼は試合前に全員の前で「俺は全日本出場を決めて岸田を胴上げしたい。みんな精一杯頑張ろう!」という言葉でした。その言葉を聞いて私の不安が全てが吹き飛びました。私は間違っていない!そう確信した私はプレーの面においても好成績を残し関西学院大学は見事31年ぶりに春の全日本に出場することになったのです。
このとき私は自分は最高のチームメイトに恵まれた幸せな主将だと実感しました。そんなチームメイトの支えに自信を持った私は6月に行われた全国大学ゴルフ対抗戦において見事個人優勝し、初の全日本タイトルを獲得しました。しかしこのタイトルもチームメイト全員の支えがなければ出場することもできなかったはずです。この勢いに乗った関西学院体育会ゴルフ部は、秋のリーグ戦においても関西で準優勝し見事春、秋連続全日本出場を果たしたのです。
私は学生生活においてもう思い残すことはありません。勉学の面も3年生までで一つも単位を落とすことなく卒業単位を取得し、このような素晴らしいチームメイトに恵まれ、素晴らしい経験ができたからです。今まで私を支えて頂いた皆さん、そして最後まで応援してくれた両親に感謝の気持ちでいっぱいです。 |
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