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近年、大学進学を希望するジュニアゴルファーが減少している中、私が「大学に進学しよう」と決めたのは高校2年生のときでした。私は10歳のときにゴルフを始め、ずっとプロゴルファーを目指してきましたが、自分の将来の幅を広げるためには、大学進学は必要不可欠だと思ったからです。
高校のゴルフ部の同級生のほとんどは、大学に進学せず、卒業してすぐプロを目指す道に進んでいきました。私はそれを見て、正直「大学はプロゴルファーになる上で遠回りしてしまうかもしれない」という不安を少し抱いてしまいました。しかし、今のままの自分ではまだまだ未熟だと思い、大学生活を送ることのよって自分自身が成長できればよいという希望を持ち、迷いを断ち切って大学へ進学しました。
そして大学入学の前に、現役の先輩方が行っている合宿に3日間だけ参加させて頂きました。期待と不安を胸に、いざ合宿に参加してみると、高校と大学の差に愕然としました。合宿の内容も行動も、私の想像をはるかに超えていて、初日から体力の限界を感じてしまったのです。先輩方は優しく接して下さったものの、体力的にこの先やっていけるのだろうという不安を残し、合宿地を後にしました。
その後、入学を果たし、本格的な大学生活に突入しました。大学の授業は、高校生のときの授業時間である50分に比べて、90分という長時間に変わり、授業数も毎日4限ほどあったので、茨城の実家から2時間かけて通学する私にとってはつらいものでした。学校に通うだけで疲れていた私は、ゴルフの練習に実が入らず、1年生にときはゴルフの成績もふるいませんでした。
2年生になってから、そんな生活にも慣れ、ゴルフの練習量も増やし、新たにトレーニングを体育学科の教授に施していただき、ひたすらチームの全国優勝を目指していきました。残念ながら優勝は果たせませんでしたが、3年生のときに、私にとって初めてのリーグ戦優勝を果たすことができました。
しかし、リーグ戦では優勝できるのに、全国のタイトルが獲れない事に悔しい思いを募らせていきました。そしてついに4年生の信夫杯で、5年ぶりとなる念願の全国優勝を果たす事ができました。私にとって学生最後の試合に、主将として優勝経験することができたのは、とても貴重な体験であり、大きな財産となりました。
4年間私がここまで頑張れたのは、ゴルフ部の監督をはじめ、コーチ、OBの方々、先輩、後輩、ゴルフ部と学校の同級生、そして両親の支えがあったからだと実感しています。本当に感謝してもしきれません。私にとってこの大学4年間は、この先の人生において2度と経験することができない貴重なものとなりました。自分自身が明らかに、この4年間で成長することができたと思います。今なら「大学進学して良かった」と胸を張って言えます。 |
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