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私がゴルフを始めたきっかけは父の勧めからでした。中学校までバスケットボールをしていた私には全く知らない世界のスポーツでした。ルールも知らなければ、まともにクラブを握ったこともありませんでした。
中学校三年生の秋、そんな私に父は将来プロゴルファーになるためだと練習をさせ始めました。始めた当初は、プロを目指すには今からでは遅すぎるのではないか、と色々なことを言われました。精神的に弱い部分があった私は正直、自分の中でもそう思っていたのかも知れません。自分は親に言われたからゴルフをやっている、やらされている、とそう思い、いつでもゴルフを止められるようにどこか自分の中で逃げ道を作っていたのかもしれません。
沖学園に入学し、ゴルフ部に入部しました。そこには全国レベルの先輩達や同級生が大勢いました。初心者の私なんかが果たしてやっていけるのかとても不安になりました。でもそんな初心者の私に田中先生は親切に指導してくれました。初めての試合の時、全力を出せば何とかなる、そう思い出場しましたが、結果は散々なものでした。半年間の練習ぐらいで成果が出る程ゴルフは甘いものではありませんでした。試合に負けた悔しさと今まで中途半端な気持ちでゴルフをやっていた自分が情けなくなり、泣きました。
でも、その時の悔しい経験があったからこそ、自分から変わろうと思いました。今までやらされてきたゴルフを自分から進んでやろうと、練習量も増やし、ゴルフに対して正面から向かい合って、積極的に取り組んでいこう。そして高い目標を持ってやっていこうと強く思いました。レッスンプロの先生にも出会いました。先生には私に合った練習方法を教えて頂いたり、弱点を克服できるよう色々なアドバイスをくれました。
それから二年間、自分の中で頑張ってきました。精神面が弱い自分と向かい、強くなろうと努力しました。スコアが伸びない、パットが入らない、色々な壁にぶつかりながらも上手くなれるよう自分なりに努力しました。そして高校最後の夏、全国大会に出場することが出来ました。今までの努力が形として出た時は頑張ってきて良かったと心から思いました。全国大会では良い成績は残せませんでしたが、自分の力を知る良い経験になったと思います。
私の今までのゴルフ人生は全て、出会いと支えにあると思います。良い先生、レッスンプロとの出会い、良い先輩、仲間達との出会い、そして情けなかった自分と出会い、向き合うことが出来ました。そんな出会いにとても感謝しています。そして私のゴルフ人生を支えてくれているのは父であり、母であり、一緒に頑張ってきた仲間だと思います。父は上手くいかない私に叱咤激励してくれました。母は三年間、毎朝五時前に起き、朝練に間に合うようにと学校まで私を送ってくれました。そんな支えがあったからこそ今の私があるのだと思います。私のゴルフ人生はこれからも続きます。この先、色々な経験をしていくのだろうと思います。でも、どんな時でも自分は誰かに支えられているのだと思い、頑張っていきます。そしていつかゴルフを通して、支えてくれた人達の支えになれるような強い人間になりたいと思います。ゴルフは私を成長させてくれました。そんなゴルフをこれからも一生懸命頑張っていきたいと思います。 |
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