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「ゴルフと私」 |
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酒井 美紀
東日本国際大学附属昌平高等学校2年 |
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私がゴルフを始めたのは、小学二年生の頃です。八歳違いの姉が、父にゴルフを教わっていたのを見ていました。私は幼い頃からずっと姉が大好きでいつもついて歩いていました。姉は気持ち良さそうにクラブを振り、ボールを遠くまで飛ばしていました。そんな姿を見ていて、私も姉みたいになりたいと思い一緒に父にゴルフを教わりました。父は、ボールを右や左へ曲げたり他にも、ボールを自由自在に打っていて、とてもすごかったのを今でも覚えています。初めの頃は、早く姉みたいになりたくて、夢中になってクラブを振っていました。ボールが当たるようになり、だんだん面白くなってきて、小学四年生の時に初めてジュニアの試合に出ました。スコアは108でした。優勝したのは私と同じ歳の子でその時初めて負けて悔しいと思いました。悔しがってる私に、姉が「美紀も頑張って練習すれば今度は、勝てるよ!!」と言ってくれて「優勝したい」と、強く思う様になり、ショットだけでなくアプローチやパターなどの小技も練習するようになりました。しかし私はいつも二位・三位。あと一歩、あと一打と言う所で悔しい思いをしてきました。
私は、一つの事をいつまでも長くやっている事が、出来ません。いつも新しい練習法を考えて自分なりに練習してきました。
試合が終わるといつも帰りの車の中では、今日の良かった所、悪かった所、これからどんな練習をしなければならないのかと、父と姉と三人で話し合い反省をしています。「どうしたらもっと上手になれるのだろうか?」と考え、そこで父が思いついたのが、出来るだけ多くの試合に出て、試合の中で練習するということです。練習場での練習はもちろん大切ですが、実際にゴルフ場で芝に触れ試合での緊張感を感じながらゴルフをする。そして試合の回数を重ねていくたびにゴルフが、今まで以上に好きになっていました。また、色々な試合に出たことによって年齢を問わずに県内外に多くの友達が出来ました。ゴルフをしていなかったら出来ない事だと思いました。
高校一年生の昨年は、日本女子アマチュアゴルフ選手権と日本ジュニアゴルフ選手権で準優勝する事ができ、日本女子オープンにも出場できました。プロのトーナメントにも少しずつ出させて頂き、プロゴルファーの粘り強さや、いかにしてスコアに結びつけるか、コースの攻め方など勉強になりました。プロの方と一緒にプレーをして、プロを間近で感じて感激し、私の将来の夢がはっきり見えてきました。
今年は、以前から憧れていたナショナルチームの一員としてゴルフの技術だけではなく、英会話・ルールとマナーについての大切さを学びました。それに、二回も海外派遣して頂きました。世界ジュニアでは、チームの心を一つにして同じ目標を達成する難しさを知りました。デュークオブヨークヤングチャンピオンズトロフィーでは、日本とはまったく違う環境で、バケツの中に入ったようなバンカーや、ひざの上まである深いラフ、ポテトチップスのような形のグリーン、フェアウェイもモコモコとしていて、いかにコースを攻略するかやりがいがありました。海外でプレーすることができ、今までにない貴重な経験をすることができました。
私にとってゴルフとは、たくさんの人との出会いと努力する大切さ、感謝の気持ち、スポーツマンとしての心構えを教えてくれました。今まで当たり前のようにゴルフをしてきましたが、どんな時でも私を支えてくれる人がいるから、今の自分がいるんだと思います。
これからも感謝の気持ちを忘れずに、頑張って将来の夢に向かって歩んでいきたいと思います。
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