JAPAN GOLF ASSOCIATION
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JGA ACADEMIC GOLF AWARD
受賞者作文
高校生の部
奨励賞
「ゴルフと私」
芳賀 貴之
黒川高等学校2年
 現在、私は県立の宮城県黒川高等学校に通っています。その高校は百八年の歴史があり、地域にとても根づいており、三年生の六割が高校卒業後に地域の企業に就職を希望するという高校です。
私は小さい頃からゴルフを続けてきました。高校に入学してすぐにゴルフ部を創ろうと私は考えました。理由は自分とゴルフを一緒に練習できる仲間が欲しかったこととゴルフは就職後も続ける事ができるので希望者も募れるのではということを思ったからです。県内では私立高校の強豪ゴルフ部も多くありますが、公立高校ではまだゴルフ部はありませんでした。私は県内初の公立高校ゴルフ部を創ろうと思いクラスの友達に声をかけましたら五人も集まりました。
しかし、すぐに生徒の保護者達から「うちの子供にはゴルフなんてお金のかかるスポーツはとても無理です。」などと多くの障害が立ちはだかり私は 「ゴルフ部の発足は絶対に不可能」と、とても絶望的な気持ちになりました。
その後、先生や親の協力もあり、それを聞きつけた地域の方などが「家に眠っているクラブも喜ぶ」と中古のゴルフクラブセットを合計十セット分も寄付してくれました。また、ゴルフ場や練習場の球拾いなどの奉仕活動をする事によって無料で使用させていただけることになりました。
そして担任である顧問の先生が他の先生方を説得してくれたり、学校への何度もの働きかけにより、結局半年という時間がかかってしまいましたが多くの人々のご協力があり、ゴルフ愛好会という形で発足する事が出来ました。
一年生の冬休み以降に部活動として正式に認められ活動を開始する事ができ、私は涙が出るほど感謝の気持ちでいっぱいになりました。私はゴルフはお金のかかるスポーツというイメージを無くし、他の野球部やサッカー部等と同じ部として誰でも活動できるということをこれから入ってくる後輩たちへ伝え、彼らが活動を継続できる様に部員を増やし更なる活動の活性化を目指していきたいです。

 私はゴルフの他に入学時より生徒会に入り、二年生になってからは生徒会副会長もする事により色々な経験を積む事ができ、ゴルフのプレーにも良い影響を及ぼしていると感じています。また、通学は片道十六kmあり、自転車で往復二時間かかってしまいます。授業も六校時までありますので自分の練習時間がなぜか不十分と感じます。全国大会で活躍しているライバル達がとても上手になっている気がして焦ってしまいますが、今高校生としてできる事を精一杯やれば良いのではとも感じています。今は自分の未来を信じるだけです。

 これからも負担をかけてしまっている私の家族や自分を支えてくれる方々への感謝の気持ちを常に持ちながら、一日一日を大切に精一杯がんばっていきたいと思います。  まず、全国大会での優勝を目指し、将来は世界で通用するゴルファーになりたいです。
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