JAPAN GOLF ASSOCIATION
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JGA ACADEMIC GOLF AWARD
受賞者作文
高校生の部
最優秀賞
ゴルフと私
松山 英樹
明徳義塾高等学校3年
 四歳の時、父の練習について行ったのが私のゴルフとの出会いだ。父が一打一打気持ちよさそうにスイングしている姿を見、幼い心は強く引かれていった。これがきっかけで私もゴルフを始めた。最初は、私の身長よりも長い父のドライバーを持ち出し、家の前の道にボールを置き、打っては転がっていくボールを追っていた。家族で近くの広場に行っても、走り回って楽しそうに遊んでいる姉や妹を尻目に、私は父のドライバーを持ってひたすらボールを打っていた。私のあまりの入れ込みぶりに、父が私専用に短く切ったクラブを作ってくれた。それからというもの、私は毎日のようにクラブを振ってはボールを追っかけた。

 そんなある日、父が初めて練習場で打たせてくれた。ここでは転がるボールを追いかけたり、車や人に気を配る必要もなく思う存分ボールを打つことができた。初めは思うように飛ばなかったボールも回を重ねるうち次第に飛ぶようになり、ますますゴルフの楽しさが大きくなった。

 小学二年生になり、初めて四国ジュニアゴルフ選手権に出場し、その試合で百を切ることができたのが自信となり、ついに小学五年の四国ジュニアで優勝することが出来た。 六年では自信初のプレーオフを体験し、プレッシャーの中、何とか競り勝つことが出来た。 この時の嬉しさ、達成感は以前優勝した時以上のもので、勝つことの喜び、努力はウソをつかないということを実感することが出来た。

 中学一年の春、初めて全国大会に出場し、レベルの差を痛感させられ、一層の技術の向上を目指し、何人ものプロゴルファーを輩出している明徳義塾に編入した。同じ志を持ったもの同士競い、助け合い全国大会団体戦に出場、結果、全国優勝に一打足りず悔しい思いをしたが、同時に確かな手応えを感じることも出来た。

 その後高校に進み、日本アマベスト十六、全国高等学校ゴルフ選手権優勝、世界アマ出場など数々の大会を経験し、ついに三年の夏、優勝することが出来た。幼い頃、見よう見真似で始めたゴルフ。このゴルフが私に、努力の大切さ、プレッシャーに耐える精神力、私にゴルフをやらせてくれた両親、応援して下さる方々に対する感謝の心等、様々なものを教えてくれた。これからも、私を成長させてくれるゴルフを一生懸命頑張っていきたい。
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