JAPAN GOLF ASSOCIATION
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JGA ACADEMIC GOLF AWARD
受賞者作文
高校生の部
優秀賞
ゴルフと私
夫馬 菜月
美濃加茂高等学校3年
 私は、母に託された夢を追いかけるのがきっかけでゴルフに出会いました。母は過去に一度、プロテストを受けましたが断念しました。その思いもあってか、私にゴルフをやらせたくて小学校4年生の時、坂田信弘プロが主宰している「坂田ジュニアゴルフ塾」に入塾しました。この時ゴルフのことが全く分らず、ただ先輩達のゴルフを見て、「あのように打つのか」「いつかは先輩達より絶対上手になりたい」という思いがあり、毎日一生懸命練習に励みました。

 小学校5年生の時、初めてショートコースですが試合に出場し3位に入賞しました。嬉しさとともに、もっと練習をして頑張りたいと思いました。中学2年生の時に日本女子アマチュアゴルフ選手権競技に出場することができましたが、力のなさを痛感しました。

 中学3年生の時、中部ジュニアゴルフ選手権競技においてアンダーのスコアでしたが一打差で優勝をすることができませんでしたが、全国中学生選手権で3位、日本ジュニアでは8位入賞をすることができました。努力すれば結果が残せることを実感し、練習の励みになりました。

 高校1年生では夏の全国高等学校ゴルフ選手権で2位、岐阜県レディス1位でプロの試合に初めて出場をすることもできました。高校に入学して団体戦を経験し、チームワーク、仲間を信頼することの大切さを知りました。

 高校2年生では日本女子アマチュアゴルフ選手権でベスト32、夏の全国高等学校ゴルフ選手権では3位、新潟国体では岐阜選抜チームの一員で7打差から大逆転で優勝をすることができ、諦めず強い気持ちでプレーすることの大切さを学びました。

 そして、高校生活最後の3年生になり、今年は絶対に「日本一になるんだ」と強い気持ちでシーズンに入りましたが、4月の中旬、学校帰りに自動車と接触をし、車の下敷きになりました。右足股関節脱臼、背中がエンジンで火傷の大事故でした。完治するまで2カ月を要すると医師からら聞いた時は、頭が真っ白になりました。入院中は母が仕事帰りに立ち寄り、友達や後輩達が学校帰りに励ましてくれたお陰で気持ちを強く持つことができました。この事故により「生きていることはこんなにも素晴らしいんだ」「ゴルフができるってこんなに幸せなんだ」と考えるようになりました。辛く苦しい時があるからこそ、成長するし、ゴルフができることの喜びを、この交通事故によって学ぶことができました。

6月下旬から練習することができ、どうにか全国大会、日本ジュニア、国民体育大会に出場でき、目標の日本一にはなれませんでしたが、それ以上の経験をすることができました。

 応援をしてくれる両親や周りの方々に少しでも恩返しできるよう、プロを目指して一生懸命練習に励んでいきたいと思います。
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