JAPAN GOLF ASSOCIATION
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JGA ACADEMIC GOLF AWARD
受賞者作文
大学生の部
最優秀賞
大学生活で得たもの
東 香里
同志社大学4年
 ここ最近のゴルフ界はジュニア世代に牽引されていると言っても過言ではない状況である。それは、ジュニア時代から育ち今現在プロの世界で活躍している選手への強い憧れやゴルフ環境の変化が原因として挙げられる。また、高等学校を卒業後に大学進学せずに、プロテストやクォリファイを受け、プロのステージに立とうとする選手が増えたこともプロの年齢が低下したことに関係しているのではないか。その中で私は大学進学者が年々減少していることに不安を感じている。私が大学進学した理由は私の世界を広げるためである。高校生活を過ごしていく中で、ふとした時に自分の世界の小ささを感じたことがある。まだ自分は何も知らない状態であり、もっと世界を広げるために大学に行きたいと思うようになったのである。

 まず初めに大学入学後は高校で学んだこととは全く違う勉学を学び、知識の面で自分の世界を広げることができたのである。第二にゴルフでは高校時代よりもたくさんの試合があり、日本国内だけでなく世界中のゴルフ場でプレーさせて頂き、また部活動に所属したことにより、今までは無かった団体戦への挑戦、その団体戦の難しさを感じることができ、ゴルフ経験においても世界を広げることができた。最後に「人との出会い」によって私の世界は大きく変わったと言ってもいい。この出会いとは大学友達や部活動の仲間、全国の大学生ゴルファーだけではなく、ゴルフ部のOBさんやアルバイト先のお客さんなど、年齢を問わず本当にたくさんの人と出会うことができた。これは全て自分が大学でゴルフをしていたからこそ出会えた人達であり、していなければ出会えなかった人達でもある。その人達に出会えたことによって、自分の考え方が変わったり、モノの見方が変わったりと内面的な部分で変わることができたのである。

 私は今年で大学を卒業し、自分の目指した道へと進むが、この進路でかなり迷った時期があった。それは就職するかプロの世界を目指すか決断を迫られている時だった。そんな時に私の背中を押してくれたのは大学進学したことによって出会えた人達の言葉であった。優しい言葉や厳しい言葉など、人それぞれではあるがどの言葉にも私の事を応援してくれているということが痛いほどに伝わってきた。

   最初、大学に入学したときは大きな不安を抱えた中で自分の思うように練習できないことに対する不満がたくさんあったが、卒業を控えた今はたくさんの事を学び、経験し、たくさんの人に出会わせてくれた大学生活に感謝の気持ちでいっぱいである。

   もし、これからの進路で迷っている人がいれば、ぜひ大学に進学してほしい。自分のゴルフの世界を広げるだけでなく、人間的にも社会的にも成長できる場が大学生活であると私は思う。
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