JAPAN GOLF ASSOCIATION
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JGA ACADEMIC GOLF AWARD
受賞者作文
大学生の部
最優秀賞
4年間の大学生活を振り返り
富村 真治
東北福祉大学4年
 私は沖縄県で生まれ育ち、いとこの影響からゴルフに出会い、今日まで続けてきました。そしてゴルフを続けてきたことで、自分自身の人生がこれほど左右されるものかと実感することにもなりました。

 楽しくて続けていたゴルフも、競技に出場することにより次第に「夢」を抱くようになりました。高校在学中には地区大会などで自分としては満足いく結果を残すことができ、今後はゴルフだけに限らず、更に私自身の世界観を広げたいと思い、大学進学を決意し、今日までの4年間を過ごしてきました。この4年間は一言では表現できないものでした。
大好きなゴルフを高いレベルで思い切りしたいという気持ちから、更に環境に優れた東北福祉大学に進学したいと希望し、ゴルフを通じて出会った方々の支えにより、大学進学の希望を叶えることができました。しかし、これまで私が育った沖縄の地を離れての生活を迎えることには不安も多く、入学までは期待と不安が入り混じった心境で過ごしていたことを思い出します。そして大学に入学してからはゴルフだけではなく、これまで部活動という中でのゴルフは経験がなかったので、環境の変化に戸惑いもありましたが、高い志を抱く仲間や先輩とともに大好きなゴルフを一生懸命取り組むことができました。

 大学でゴルフ部に所属したことにより、今まで経験のない団体戦に出場することになったのですが、これまで味わったことのない緊張感があり、単にゴルフといってもその時の状況や、仲間と共に力を合わせて戦うという団体戦特有の難しさを経験し、1打の重みを痛感しました。逆に自らの失敗を仲間が助けてくれるということもこれまでは経験できないことでした。仲間と共に、喜びや悔しさを共感できるということも仲間との出会いがあってこその私の財産となりました。

 私にとっての大学生活は単にゴルフだけにとどまらず、一人の人間としても大きく成長させてくれたと実感しています。そんな4年間の中で一番に心を動かされたのが、2011年3月11日に起こった東日本大震災でした。春季キャンプで海外に居たため、直接被害を受けることはなかったが、海外のテレビで目にする仙台の姿は、目を覆いたくなるほどのもので、普段利用する空港は津波が襲い、駅は天井が落ち以前の姿ではありませんでした。そんな中キャンプを終え仙台に戻った時はただ呆然となりましたが、力を合わせ復興へと進む中で様々な方からのご支援によりゴルフをやらせていただけたことに、心底から湧き上がる「感謝」というものを実感しました。
「感謝の心」、「絆の大切さ」、この2つは震災によって今後の私の人生で最も大切なことであることを学べたと思います。

 ゴルフという競技が私の人生を導いてくれていることは言うまでもないが、今後はこれまでの経験や学んだことを活かし、世界で戦えるプロを目指して進みたいと考えています。
これからは更に努力を重ね、精進していくこととなり壁にぶつかり悩む日もあると思いますが、大学で出会えた仲間や私を支えてくれる方々が常に私を奮い立たせてくれたことを思い出し、今まで同様困難を乗り越えていきたいと思います。

 この4年間で本当に大切なことを学ぶことができました。これからも「感謝の心」、「絆の大切さ」を念頭に大学生活で得たことを活かして、日々精進していきます。
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