JAPAN GOLF ASSOCIATION
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JGA ACADEMIC GOLF AWARD
受賞者作文
高校生の部
奨励賞
ゴルフと私
磯 佑太
水城高等学校3年
 「練習は試合のように、試合は練習のように」これは私が在学している水城高校ゴルフ部、石井監督の言葉です。練習ではただボールを打つのではなく、試合と同じ様にいろいろな状況・場面を想定してボールを打つ事、試合では、試合だからといって特別な事をするのではなく、普段の練習通りの事を平常心でプレーすること、というものです。簡単な様でなかなか難しい事であり、そしてとても大事な事だと思います。

 高校二年の時、団体戦のレギュラーに選出されました。関東大会では優勝、しかしチーム全員で日本一になるという目標は叶えることができませんでした。私がチームの足を引っ張ってしまった事が原因だと思っています。自分の不甲斐なさと、監督やチーム、応援してくださった方々への申し訳ない気持ちでいっぱいでした。しばらくはその苦しみの中でずっともがいていたのを覚えています。それからの私はそれまで以上に練習に熱を入れました。
思い通りの球が打てない時は、夜一人で学校の練習場でボールを打ち続け、気が付くと夜が明けていた時もありました。練習は嘘をつかない、この言葉を信じ、ひたすら練習しました。そしてその成果が徐々にあらわれて、今年念願だった日本アマチュアゴルフ選手権へ出場する事ができました。アマチュア最高峰といわれるこの大舞台で、各地区を勝ち抜いてきた精鋭たちと肩を並べている喜びと、そこに居る自分を誉めてやりたい気持ちでした。努力し耐えることの大きさと、喜びの大きさは比例するのだという事を改めて実感しました。
それまでに味わったことのない独特な空気の中、試合は練習のようにと自分に言い聞かせながらプレーしました。意外なほど、あまり緊張はしませんでした。自分のプレーに自信を持って試合に臨めるだけの十分な練習の裏付けがあったからではないかと今思います。
結果マッチプレーまで駒を進めベスト8に残ることができました。日本アマでは、技術面はもちろん、マッチプレー特有の駆け引き等たくさんの事を学びました。猛暑の中での連戦で体力的にも精神的にもタフなことが求められ、そうでなければ戦えない厳しさも味わいました。また、マッチプレーで戦った三人の方々に共通していたことは、ゴルフの上手さは言うまでもなく、マナーが素晴らしいということでした。私もいつまでも礼儀正しく、人にもゴルフ場にも思いやりの持てる選手でありたいと思います。

 小学生の頃から続けてきたゴルフのおかげで、たくさんの事を学び、人としても少しずつ成長できたと思っています。また、全国大会などで仲良くなれた友人たちと出逢えた事も、私の大きな財産となっています。ゴルフに感謝しています。

私はまだまだ未熟です。来春から大学へ進学しますが、自分に負けない気持ちを作っていくことがこれからの課題です。これまで以上に質の高いゴルフを目指し、練習を重ねていきたいと思います。そして、今まで応援し支えてくださった多くの方々に恩返しができる様頑張ります。
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