僕がゴルフを始めたきっかけは、小学五年生の時にお父さんに練習場に連れて行ってもらった際、自分よりお父さんの方が上手く飛ばせるのに腹が立ち、負けたくないと思い真剣にやり始めたことです。僕はそれまで、人に負けるのが嫌というのをあまり感じたことが無かったのですごく不思議な感じでした。
ゴルフを始めてからも、自分で練習場に行くことが出来なかったので、お父さんが行く時に一緒に練習していました。週に2日くらいのペースだったのですが、お父さんも僕がやる気になっているのを感じとったのか、暇さえあれば連れて行ってくれました。僕も飽きることなく練習していました。中学校に進学し、一年生の夏に初めて試合に出場しました。だが、その試合では結果も91という残念な結果で終わりました。その時もお父さんに勝てなかった時の感覚と同じで、悔しくて泣きました。その悔しかった思い出は、今でも鮮明に覚えています。その悔しさを消すために、それから必至に練習しました。その後も試合にもいろいろ出場したのですが、なかなか結果に繋がることはありませんでした。
中学二年の冬に、僕にとっての転機が訪れました。その転機は試合だったのですが、知り合いに誘われて出た試合でベストスコアの773がでました。そしてそのスコアは1位タイのスコアとなり、人生初のプレーオフとなりました。プレーオフと決まった時、緊張よりも先に負けたくないという気持ちが出てきました。結果そのプレーオフで勝ち優勝出来たのですが、勝ったことよりも、自分の努力が結果に繋がったということが自信になり、プラスになりました。その経験から練習がもっと楽しくなり、試合でも自信を持って出るようになり成績も良くなりました。
高校ではゴルフ部がある作新学院に進学し、人間としての礼儀や基本を中心に、ゴルフと向き合うことを学びました。挨拶や上下関係、そして感謝など沢山教わりました。学んだ事をゴルフに繋げていき、成績を出すためには沢山の人に支えられてゴルフが成り立っているということを知り、その感謝を形にするには成績と思い一生懸命練習し、成績も良いものが多かったので充実して卒業できました。
そして東北福祉大学に進学して初めての寮生活を経験し、ゴルフと向き合う時間が沢山ありました。そんな中、二年の時にパターで手が動かなくなり自分の積み上げてきたものが崩れた気持ちに陥りました。それまでパターは一番得意なクラブだったのに、自分の思い通りに打てないのが辛くて怖くなりました。けど、その時に思い出しました。自分は最初から上手くいく方ではなく、地道にゆっくり進んできた方だということです。そしてもう一度、一から自分を作っていこうと思いゴルフと向き合いました。そして四年になりその努力も少しずつ結果に繋がり、向き合ってきた事にまた、自信になっています。
ゴルフは己との勝負といいますが、僕自身もゴルフというものを考え、沢山向き合い勉強しました。嫌なときも向き合うのは大変だと思います。けどその経験が必ず結果に繋がる事を知ったので、僕はこれからも何事にも向き合っていこうと思います。
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