前日までステディなゴルフで出場選手中唯一のアンダーパー(1アンダーパー)で首位スタートの香山は、初優勝を前にした緊張からか、前半でスコアを崩す苦しいゴルフとなった。特に得意のアプローチに精彩を欠き、前半は1バーディー、4ボギー、1ダブルボギーと大荒れのゴルフ。それでも昨日までの貯金がものをいい、首位を守って最終18番ホールを迎えた。17番(パー4)をダブルボギーとして2位の本多との差が1打となったことを知った香山は「18番(パー5)は最悪でもパーでホールアウトしないと優勝できない」と思い、プレーをしたが、ここでも痛恨のアプローチミスで連続ダブルボギーを叩く。香山自身は優勝をあきらめていたが、倶楽部ハウス前で本多が18番をダブルボギーとしたことを知らされ、初優勝が転がり込んだ。「優勝を意識したつもりはないんですが・・・やっぱり緊張していたんでしょうね」と香山。今年から日本女子学生優勝者に日本女子オープンの出場資格が与えられることを知ると「日本女子オープンに出場できるなんて信じられません。日本最高峰の試合ですが、決勝ラウンド出場を目標にします」と驚きと困惑の表情を浮かべながら、抱負を語った。
|