女子学生新人の和田委世子(東北高出)が、前年優勝の香山麻央(立命館大)、今季の関東女子学生優勝の佐伯三貴を押しのけ、1アンダーパーのスコアで第1ラウンドをリードでした。この日はインコースからスタートして10番でいきなりダブルボギーのアクシデント。『緊張していたからでしょうか』と首をすくめた。だが、その後、本来の調子が出て16、18番をバーディで通過してイーブンパーのスコアを堅持した。アウトは2バーディ、1ボギーという内容で59人中、たった一人アンダーパーのスコアをマークして一年生ながらトップという快進撃をみせた。和田は山形出身のゴルファーで、表蔵王GCの会員。ハンディキャップは異例の+1。『知らないうちに倶楽部からハンディの通知が来て、+1ということでした』
その実績は2002年が東北ジュニア優勝、同年は日本女子アマのメダリストにある。日本の女子ゴルファーのハンディキャップが一桁になったのは昭和34年12月、東京ゴルフ倶楽部から横河初子さん(故人)が9というハンディをもらったのが最初だ。いまは+のハンディをもらう時代になった。18歳の少女ゴルファーに、おじさんゴルファー族は太刀打ちできるすべはない。そんな時代になったのか。
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