「不動さんはすごい。うまい」同じ組で回った横峯は脱帽。優勝はあきらめて「単独２位狙い」と正直だった。二人がひと組で回った決勝ラウンド。プロ３戦目の横峯ははじめて不動と１８ホールを回った。春の再春館レディスではプレーオフで対決し、２ホール目にボギーをたたき惜敗した。「１８ホールの不動さんは、もう私と比べるのがおかしいくらいにすごかった」２位狙い。大きな勝負のときだ。８月にプロテスト２位合格。しかし、プロ新人が試合に出るには３試合の推薦枠しか認められていない。過去２試合は４位、１０位。いま、獲得賞金は３７０万円。来年のシード権を確定する「１０００万円」まで６００万円余。「単独２位」で７７０万円がノルマとなる。
「スタートのとき同スコアだったのが終わってみたら５打差をつけられた。もう半分ギャラリーになっていた」といつまでも目を丸くしていられない。最終ラウンドは「自分のゴルフをする。それしかありません」不動にはメジャーのタイトル。しかし、横峯にはプロとしての生活の場、職場を獲得するための戦いだ。
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