横峯は、見事2位タイに入った。656万円を加えプロとなって3戦で獲得賞金が1053万円に達し、来年のシード権となる目安の1000万円を超え、プロゴルファー横峯の新しい時代の幕を自らの手で開いた。
「ほっとした。目標は高く出場できる3試合でシードを獲ろうとやってきた」と肩の力を抜いた。春の再春館レディスで不動に破れ2位。8月のプロテストではアマチュア時代のライバルでもある上原彩子に続く2位と健闘しながら結実はなかった。その試合で1位なら今季後半戦の出場権が確定しプロテストでは10試合の出場が認められたのだが、あと一歩及ばず迎えた今大会は、自己ツアー最終戦。2位か、悪くても単独3位がノルマだった。
「同じ2位でも前の2つは悔しい2位。今回のは喜べる。プレッシャーはあったが、速報ボードを見て、緊張感の中でプレーできた」
キャディーでコーチの父・良郎さんと改造したキャンピングカーでの転戦。「食事、睡眠、練習とプロとして必要な事が全て出来る環境です。プロゴルファーは体力勝負。年間30試合をやる体力作りがこれからの課題。この調子で努力します」と良郎さん。
日本プロゴルフ協会の樋口久子会長は宮里藍に次いでプロシードを決めた横峯に「おめでとう」と呼びかけ。「もっと強くなってゴルフ界を盛り上げてね」
周辺を興奮の渦に巻き込んだニュースターの今季は表舞台はこれで終わり、出場資格のある下部のステップアップツアーで飛躍を目指す。
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