アウトスタートの中村は、前半2バーディーの34で折り返すと、後半も10番ホールで3打目のアプローチを1メートルに寄せてバーディーを奪う。12番ホールでは9番ウッドのティショットが3メートルにつき、バーディーと12番ホールまでで4アンダーパーと順調にスコアを伸ばしていた。13番ホールでボギーとした後、14番ホール終了後、雷のため中断となってしまった。中村はこの中断を機に、それまでの良いリズムを失ってしまう。雨で距離感がつかめないばかりか、体調も思わしくなく17番、18番ホールではよもやの連続ボギー。それでも前半の貯金を活かして1アンダーパーで首位に立った。「4アンダーパーまでスコアを伸ばしたときには、落ち着いてプレーすれば、もっと良い結果で終われると思っていました。最後は、体力的にきつくて…18番ホールでは50センチのパーパットを外してしまいました」と首位スタートにも後半の2ボギーを悔やんでいた。中学生から本格的に始めたゴルフは、高校に進学して一気に才能が開花し、関西ジュニアでは高校2年の時に準優勝、高校3年で優勝の実績を持つ。大学進学後も、関西女子学生ではナショナルチームメンバーの香山に一歩もひけを足らないゴルフで1打差の2位と大健闘した。今日のラウンドの前には「絶対にバンカーには入れない。目標スコアはパープレー」という作戦を立てた結果は、ティショットのミスでバンカーに入ったのは1度だけ。スコアも目標をクリアして、堂々の首位となった。アプローチとパットに冴えを見せた第1ラウンド。冷静なジャッジで明日の首位堅持を狙う。
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