宅島美香は、2位タイにつけながら「アイアンショットの調子が悪くて、バーディーを狙いやすいところにグリーンオンしない。長くて難しいラインのパットが残ってしまい、ボギーを叩いてしまう」と不満顔。その言葉通り、2番ホールで3パットのボギーとすると8番ホールもボギーとし38でハーフターン。後半の10番ホールで今日初めてのバーディーを決めるが、13番ホールで2度目の3パット。消化不良のラウンドだった。岐阜関カントリー倶楽部は中学生時代から試合やジュニアスクールで幾度もプレーをしている。それでも「グリーンが難しい。短いパットでも傾斜がきつくてホール寸前で切れてしまう」と頭を抱える。地元の美濃加茂高校時代から日本代表として世界ジュニアに出場するなど将来を嘱望された宅島は今年、地元の名古屋商科大に進学。日本女子学生初出場となる。「この試合は初出場ですが、昨日、今日と一緒にプレーした選手はジュニア時代からの知り合いだったので、特に緊張はしませんでした」とコメント。大学に進学して以来、6000ヤードぐらいのセッティングのコースで試合をしてきたが、日本女子学生は400ヤードほど長い。「今まで使わなかったロングアイアンを多用しなければならないのが辛いです」と弱気も見せたが、本来アイアンショットに高い技術を持っている宅島だけに、ショットの調子が戻れば、地元での初出場初優勝も夢ではない。
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