難しいグリーンに手を焼く選手が多い中で、インスタートの横山は、11番ホールで幸先良くバーディーを奪い、15番ホールも7メートルのバーディーを決めて順調にスコアを伸ばすかに思われた。しかし、17番ホールで苦手のアプローチでミスが出てダブルボギーを叩くと、後半は一転して3ボギー(1バーディー)と苦しい展開になり、この日2オーバーパー74でホールアウト。前日の貯金がものをいい、通算1オーバーパーで単独首位に立った。「自分はアプローチが苦手で、今日も寄せきれずに後半はボギーが先行してしまいました」とラウンドを振り返った横山。2003年大会では、最終ラウンドを最終組でプレーしたが、スコアを崩して5位に終わった苦い経験を持っている。「プレッシャーを感じるとアプローチにミスが出やすい。明日、良い結果を出すには気持ちが大事だと思っています」と抱負を語った。今年は四国女子アマを制し、日本女子アマではベスト16に進出するなど結果を残してきた。幾度かの優勝争いを経験して迎えた本選手権2度目の最終ラウンド最終組でのプレーに「今年は2年前の経験を活かしたい。成長する姿を見せられればと思う」と初優勝に向けて意気込む。
|