【女子オープン初制覇に向け好発進の宮里藍】
「メジャーだしこんなもんだろう、とあせりはありませでした」宮里はボギー連発のスタートにも慌てなかった。1番ホール、左ラフに入れ5アイアンのセカンドショットはバンカーでボギー。2番ホールのティーショット、今度は右ラフ、グリーンまで98ヤードしかなかったが、乗らず連続のボギーと最悪のスタートに見えた。しかし、ここからが本領発揮だ。先の米ツアー第1次予選で第1日、106位と最悪のスタートを切りながら最終的には2位にまで盛り返した底力は本物だった。
4番ホールでティーショットをスプーンで打ちフェアウェーをとらえるとピンそばに寄せバーディー。6番、右カ
ラーにへばりつくようにとまった位置からパターでねじ込んだ。アッという間にイーブンパー。
インはショット、パットともさえた。13番ホールでは、9番アイアンのショットが50センチについた。14番ホールで13メートルのパットが入った。17番では8メートルもねじこみ3バーディーのフィニッシュとなった。
「スタート前はイーブンパーで回りたいと思っていたが、距離感が合わなかった。グリーンが堅いと警戒感がありすぎたのかショートしてしまった」最悪のスタートを反省した。狭いフェアウェー、午後には風向きもめまぐるしく変わった。「決してやさしくなかった」と振り返りながらもそこは前向きに処理した。「大前提は無理しない、我慢する。攻守をきっちり決めチャンスが来たら…」きっと唇をかんだ。
昨年は第1日に乱れカットの憂き目にあった国内メジャー戦。1年間の成長がはっきりと出た1日目だった。
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