残る急浮上組の一人、陳はボギーがわずかに1つ、6つのバーディーを叩き出したナイスプレーの67。「ラフに4回捉まったが、ショットが良かったので、良いスコアになってくれた」とゲームを淡々と振り返った。
もう一人の須藤はもっと素晴らしい内容で、ノーボギー・4バーディーの68だから、シニアルーキーとして初出場のビッグ・タイトルに向けて気を吐いた結果だ。明日の最終ラウンドには中嶋常幸とのペアリングで、友利との2打差をどう詰め寄るかが焦点だろう。
7アンダーパーで首位の友利、2打差の2位に陳と須藤、さらに1打差で3人が並ぶ展開。その下に1アンダーパーで海老原清治、青木基正とアンダーパーだけでも8
人がいる混戦模様だけに、明日の最終ラウンドは予断を許さない。
ただし、「友利プロは堅実なゴルフで崩れない人。やりにくい」と言った中嶋のコメントを聞いた友利が「そんな風に言われることは光栄です」と返した友利の謙虚さが、逆に不気味で、静かな闘志に思えたものである。
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