佐伯行生とともに第3ラウンド進出を果たした﨑山俊紀は、この日2オーバーパーの好スコアでホールアウトし、通算12オーバーパー・300ストロークで佐伯を1打逆転し、初出場でローアマチュアを獲得した。第2ラウンド終了時点で6位タイと健闘していた佐伯が右足の故障もあって奮わない中、﨑山は堅実なゴルフを見せた。「ここはグリーンが小さくとても堅い。僕らアマチュアでは2打目をグリーンに直接落としてスピンをかけてボールを止める技術はない」と嵐山カントリークラブの難セッティングに舌を巻いていた。それでも2バーディー・4ボギーの74でホールアウトすると、佐伯が16番ホールでボギーを叩く。この時点で先にホールアウトした﨑山と同スコアに。﨑山はそれを知ると練習場に向いプレーオフの準備に入った。「ギャラリープラザで佐伯さんと並んだのを聞いた瞬間にプレーオフに気持ちが切り替わりました」と述懐する。しかし、その後佐伯が17、18番を連続ボギーとして、﨑山に初出場でのローアマチュア獲得が転がり込んだ。「この4日間、調子は悪くなかった。日本アマの時に使っていたドライバーを持ってきて、それが功を奏した。これまで四国アマで優勝したことはあるが、JGA主催の全国大会でのタイトルはこれが初めてなので、本当に嬉しい」と小さい目をさらに細めて、喜びに浸っていた。
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