コースマネジメント能力に定評のある池田勇太は、その持ち味をいかんなく発揮するプレーで、4バーディー・1ボギー67で2位で第1ラウンドを終え、大会史上8人目の大会連覇に向けて好スタートを切った。
練習ラウンドを終えた池田は、ある作戦を立てた。「このコースは、距離は余り長くない。ティーショットでドライバーを打つと、2打目が左足下がりのライになって、グリーンに球を止めづらくなる。それなら、ティーショットの距離を落としてでも、セカンドショットを良い状態から打った方がスコアは伸びる」という通り、池田のバッグからはドライバーが抜かれていた。ティーショットには、3番ウッドと5番ウッドを使い、確実にフェアウ
ェーをキープ。好調なアイアンショットで作戦通りに3アンダーパーのスコアを叩きだした。
3番(400ヤード・パー4)では、130ヤードの2打目をピッチングウェッジで3メートルにつけてバーディー。5番(460ヤード・パー4)は、残り170ヤードから7番アイアンで3メートル。2バーディーを奪って後半に入ると、11番(445ヤード・パー4)で今日唯一のボギーを叩いたが、12、17番でバーディーを取り返した。
「関東学生から良いゴルフができています。自分の調子が良かったときのイメージに大分近づいてきました。自分は高麗芝で育ってきたので、このグリーンも苦になりません」と2位スタートに意気軒昂。「まだ第1ラウンドが終わっただけ、問題は残り3日間、この調子を維持することです」と話す池田。敵は自分自身以外にはいないという自信に満ちた笑みを見せた。
《池田勇太プロフィール》
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