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競技報告
【アクシデントをものともせず池田が独走態勢を固める】
第3日 競技報告:JGA 写真:JGA
本大会は、連日30度を超える残暑の中でのラウンド。昨日のプレー終了後に「この暑さでは体力も気持ちも落ちてくる」と話していた池田は、まさか自分の言葉が現実のものになるとは思っていなかっただろう。
池田は、2番(145ヤード・パー3)で2メートル、3番(400ヤード・パー4)で85ヤードの3打目をサンドウェッジで20センチにつけて連続バーディーを奪い、順調なスタートを切ったに思われた。
しかし、5番ホールをプレー中に、突然の体調不良が池田を襲う。気力を振り絞ってプレーを続ける池田だったが、6番から確実に決めたい1メートルから3メートルのバーディーパットを、ことごとく外す。集中力を欠いた池田は8
番(539ヤード・パー5)では残り20ヤードのアプローチをミス、9番(390ヤード・パー4)は、2打目を左に引っかけ、グリーン奥からのアプローチも2メートルと寄せきれず、ボギーのピンチ。なんとかこのパーパットを決めた池田は、ホールアウト後に競技委員会に体調不良を訴え、同委員会はこの申し出を受け、ゴルフ規則に則り、池田に治療の時間を認めた。「6番からの4ホールは、本当にきつかった。普通の呼吸が出来ないくらいの状態で…。それでも、パーを積み重ねたことが、後半につながりました」と苦戦の前半を振り返った。
後半、10番(539ヤード・パー5)で2オン2パットのバーディー。「10番のティーショットを思い切り打てたので、もう大丈夫」と思った池田は、11番こそボギーとしたものの、13番(155ヤード・パー3)で下り傾斜の6メートルのフックラインを沈め、続く14番(415ヤード・パー4)では、145ヤードの2打目を1メートルにつけて、この日2つ目の連続バーディーを決めて見せた。終わってみれば、5バーディー・1ボギーの66。通算13アンダーパー197ストロークまでスコアを伸ばし、2位以下に6ストロークの大差をつけ、独走態勢を固めた。
「今日は、山場でした。とにかく、ゆっくりと休養をとって明日には良いコンディションに戻したい。そして、残り1日も良いゴルフをしたい」とコメントを残し、クラブハウスを後にした。残された選手たちは、池田の圧倒的な強さに呆然とするしかなかった。大会史上8人目の連覇達成まで、残り18ホール。中部銀次郎、倉本昌弘らの名プレーヤーとともに、池田が日本学生の60回の歴史に新たな記録を残す。

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