昨年の日本ジュニアチャンピオンで東北福祉大に進学した原江里菜は、本大会初出場。先の関東女子学生を制した原は、6バーディー・1ボギーの5アンダーパーをマーク。実力通り第1ラウンドで首位に躍り出た。
ショットが好調な原は、2番(464ヤード・パー5)で幸先良くバーディーを奪うと、4番(377ヤード・パー4)で12メートル、6番(348ヤード・パー4)で2.5メートル、8番(474ヤード・パー5)で45ヤードの三打目を30センチにつけた。前半だけで4アンダーパーまでスコアを伸ばし、ハーフターンをした。
後半も12番(385ヤード・パー4)、13番(490ヤード・パー5)を連続バーディーとし、この
時点で6アンダーパー。「前半から3メートルぐらいのパットが決まり、流れを掴めました。パーとしたホールも殆どがパーオンです。ゾーンに入っているような感じでした。14番までは…」という原。
鬼門となった14番(405ヤード・パー4)は、当初の予定通りにティーショットで3番ウッドを使ったが右の林に入り、この日初めてのボギーを叩いた。「このボギーで、ゾーンから抜けてしまったのです。決してミスショットではなかったのに、林に入れてしまい…。気が動転してしまいました。普段ならボギーを打ったところで我を忘れることなんてないのに」と言う原は、このホール以降それまでの好調なゴルフが一転。なんとかパーを積み重ねて、5アンダーパーを死守した。
原は、日本女子学生のタイトル獲得だけを目標にしているのではない。その目には10月に南アフリカで開催されている「エスピリトサントトロフィー世界女子アマチュアゴルフチーム選手権」が写っていた。「もちろん、このタイトルは欲しいです。でも、自分にとっては、この試合が日本代表入りをするのに最後のアピールの場だと思っています。自分はこれだけバーディーを獲れるのだというところをみせたいのです」と語気を強めた。
「明日以降も、今日のようにバーディーを数多く奪いたい。ボギーを打つのは仕方がないと思って、攻めのゴルフが出来れば…」原の本大会初出場初優勝とともに、大きな目標でもある世界女子アマ代表選手の座も大きく近づく。
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