高林由実は、3バーディー・1ボギーの2アンダーパーで佐伯とともに2位タイにつけた。
前半は4番のボギー1つで堪えた高林は、後半に入ると好調なドライバーショットで10、11、16番の3ホールでバーディーを重ねた。しかし、好スコアにも高林の表情は晴れない。「今日は2打目の残り距離が9番アイアンやピッチングばかり。これだけ飛ばしているのに、3バーディーでは。もっとスコアを伸ばしたかった」と曇りがちに語った表情の理由は、不満の残るプレー振りだけではなかった。
本大会開催前に行う予定だった練習ラウンド当日に胸部に痛みが出て病院にいくと、胸部が疲労骨折の疑いがあると診断され、2週間の安静を告げられた。
練習ラウンドもままならない状態になりながらも、諦めきれない高林は、痛み止めの注射を打ち、患部をテーピングして強行出場。
後半はショットの度に痛みが出たというものの、なにが功を奏するのかわからない。「練習ラウンドをしなかったおかげで、コースに対して変な先入観がなく、思い切りショットを打つことが出来ました。ドライバーショットは普段より距離が出ていたほどで、自分でも驚いています」と患部を気にしながら気丈に語った。
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