有言実行だった。「自分がバーディーを数多く獲れる選手だということをアピールしたい」と言った通り、原は攻めのゴルフで6バーディーを奪って見せ、通算11アンダーパーまでスコアを伸ばした。
スタートから4番までは、ショットが良くて、全て4メートルのバーディーチャンスにつけながら、それを決められない。しかし、5番(382ヤード・パー4)で6メートルを沈めると、続く6番(348ヤード・パー4)は4メートルをねじ込んで連続バーディー。8番(474ヤード・パー4)も計算通りバーディーを奪って見せた。「今日は少なくても3ストロークはスコアを伸ばしたいと思っていました」というスタート前の思惑通りで前半を終えた
。原の脳裏には、一瞬このスコアを守ろうという意識もよぎったが、後半最初の10番(353ヤード・パー4)で5メートルのバーディーパットを決めて、「もっとバーディーを獲らないと」という前向きな気持ちになった。
しかし、そこからバーディーをなかなか奪えない、もどかしい展開に。そして迎えた14番。昨日唯一のボギーとし、それまでの良い流れを断ち切ってしまった因縁のホール。「14番はティーショットが打ちにくくて、難しい」という原は、今日も14番で190ヤードのセカンドショットをガードバンカーに打ち込むが、なんとか鬼門の14番をパーでしのいだ。このホールがキーポイントとなり、原は集中力を高める。16番でピン奥から1メートルのバーディーチャンスを外してしまうが、このミスパットで「絶対に残り2ホールでバーディーを奪う」と心に決め、その通り連続バーディーで第2ラウンドを締めくくった。
今日のラウンドは、6バーディー・ノーボギーの66。2日連続のベストスコアをマークして通算11アンダーパーにスコアを伸ばした。2位の山本知佳とは、9ストロークの大差。原の初出場初優勝は目前に迫っているが、「2日間スコアが良くても、最終ラウンドにスコアを崩してしまえば、なんの意味もありません。2位との差は9ストロークありますが、気持ちの中では、その差は無いと考えて、気合いを入れてプレーしたい」原本人は気を緩めることはない。
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