日本人初の大会4連勝と29年ぶりの日本女子オープン連覇へ、宮里が試練を乗り越えた。国内最高峰の日本女子オープンを前に急性大腸炎で練習ラウンドの短縮を余儀なくされ、準備不足が心配された宮里藍。「ショットは良くも悪くもないが、ノルマの1アンダーパーで目標をクリアできた。良いスタート」ホールアウト後は明るい表情が戻っていた。
ベテランの藤井かすみと日本女子アマ優勝で東北高校の後輩となる森桜子とのラウンド。スタートではカラーからのパットをスリーパットしてボギーと、6000人を超えるギャラリーのため息を誘った。しかし、すぐ立ち直り2番、4番と7メートルをねじこみ、5番は6アイアンで2メートルにつけるバーディーで一気に2アンダーパー。その後、風が強さを増しグリーンが乾く難しいコンディションにボギーを叩いたが、16番で9メートルはある超難度のスライスラインを入れるバーディーを奪い、アンダーパーでホールアウトした。
「今日は75点。パー5(7番)でボギーを叩いてしまったのと、10番でアプローチをミスし、流れを切ってしまいましたから」点滴を受けた”病後”だが、体調面の不安は、いっさい口にせずにきっぱり言い切った。
昨年秋から日本では3連勝中。今大会勝てば4連勝の快挙。さらに今回勝って2連覇達成、樋口久子の記録に29年ぶりに並ぶ。
「ショットが良くても悪くても、メジャーですから基本的に我慢しながら戦う。体の切れとかアイアンが掴まりすぎなど問題点を数え上げればきりがないが、コースはグリーンが小さい、オンすればバーディーチャンスになる。どんな条件だろうとショットを少しでも良くして、がんばるだけです」宮里の挑戦は迫力がある。今年の日本女子オープンも主役は変わらない。
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