2006年度(第39回)日本女子オープンゴルフ選手権競技
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Championship Reports
競技報告
【日本女子オープン初出場のJeong Jang(張晶、チャン・チョン)が首位スタート】
第1日 競技報告:西澤 忠    写真:Gary Kobayashi
 秋晴れのコンディションに恵まれた第1ラウンド。いきなり首位戦線に飛び出したのは特別承認されて出場のJeongJang(張晶、チャン・チョン)。試合前、宮里藍選手が「強敵です!」と言ったUSツアーの常連。9月11日現在の世界ランク8位、賞金ランクも8位で、昨年の全英女子オープンを制し、今年も1勝を挙げている強者である。
 今週火曜の午後に米国から来阪、練習ラウンドを1回こなしただけで、コース内容を把握したようだ。「タイム・ラグ(時差ボケ)にも慣れました」とUSツアーの国内移動でも時差があるツアーで戦うだけに、日本のナショナル・オープンのコース・コンディションにも正しく対応したのだ。
 それ
でも、早朝7時13分、10番ティから横峯さくらとのペアリングでスタートした張はボギー・スタートだった。「最初のホールがボギーだと良いゴルフになるジンクス」と言う通り、前半9ホールを終えて1オーバーパーだったが、アウトへターンすると1番から3連続のバーディー。すべて3メートル以内につけるアイアン・ショットの切れ味から生まれたチャンスを確実にモノにしたのだった。
 ピンチがなかったわけではない。6番パー4のティショットを右ラフ、前方の樹木をさけてユーティリティでフックをかけた第2打がグリーン奥へ。下り傾斜のグリーンへ打ち上げるフロップ・ショットをカップ下につけ、これを沈めてパーに収めた。試合後、「ラッキーでした」と言うわりにはガッツ・ポーズを見せたのだ。
「グリーンが小さく、アンジュレーションがきついけれど、私、小さいグリーンが好きですから」と流暢な英語で言う。USツアーで揉まれる強者は環境順応も早いのだ。
 結局、9番最終ホールも5番アイアンでピン下6メートルに乗せたパットを決めて、トータル3アンダーパーでフィニッシュ。157センチ、「手も足も小さい」と本人が言う割には堂々と歩く姿が大きかった。
 6年前にプロ転向し、USツアーに参戦して5年のキャリアがあるが、今でも通信教育で高麗大学大学院でスポーツ学を学んでいる。「ツアー・プロを終えてからの人生設計に必要なことだから」と堅実な人生観も見せるJeongJang(張晶、チャン・チョン)選手の動静に、今週は注目である。


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