この日のヒロインはもう一人の韓国プロ、シン・ヒョンジュ。Jeong Jang(張晶、チャン・チュン)とはジュニア時代からの家族ぐるみの友人で、日本と米国という活躍の場は違っても幼馴染である。今週は2回すでに夕食を一緒にしたと言う。
そのシンのプレーはステディで、アウトを2バーディー・2ボギーのイーブンとすると、インで2バーディー。2つとも3メートル以内に寄ったショットの切れ味のおかげだった。トータル2アンダーパー70のスコアで宮里藍と並んで2位タイに浮上した。
しかし、本人は18番ホールでも2メートルのバーディー・チャンスがあったが、カップの左フチをすりぬけてパーに終わったことを悔やんだ。「あれが口惜しい! 今日のゴルフには満足ですが、最後のバーディーも取りたかった」と言うのだ。
それにしても、アマチュアもプロも韓国勢が強さを見せるのは世界のゴルフ界で常識となって久しい。この試合でも韓国勢の強さの前に日本勢が跪くのか? それとも大ギャラリーの応援を背に受けて、宮里藍が“待った!”と手を広げて立ち塞がるのか、すべてはあと18ホールの戦いにかかっている。
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