2006年度(第39回)日本女子オープンゴルフ選手権競技
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Championship Reports
競技報告
【韓国パワーのリーダー、Jeng Jang(張晶、チャン・チョン)パープレーでも首位堅持】
第3日 競技報告:西澤 忠    写真:Gary Kobayashi
週末を迎え、入場ギャラリー数はこの日だけで15,072人にウナギのぼり、宮里藍の人気は止まるところを知らない様相である。その宮里プロにUSツアーで出場を誘われて参加を決めたというJeong Jang(張晶、チャン・チョン)が3日目を終えても首位を保った。
しかし、前日までの余裕のゴルフは影をひそめ、パーを取るのがやっとというプレー。前半の9ホールこそ2バーディー・1ボギーの35で、トータル7アンダーパーまでスコアを伸ばしたものの、インに移ってからアイアンショットが曲がり出し、バーディー・チャンスが生まれない。グリーンに乗ることは乗るが、ロングパットが残るのだった。結局、14番を3パットのボギ
ーとし、インは37の1オーバー、18ホールをイーブンパーの72でフィニッシュしたのだ。
「今日はいいプレーをしようと、自分にプレッシャーをかけ過ぎました。キャディが心配して“ナーバスになっている?”と訊いたので、“ノー!”と答えたけれど、一日中良いショットが出来なかったから、プレッシャーだったのかも」と不本意なラウンドを振り返った。
宮里藍の急追で前日の8打差が一気に詰まり、3打差に。しかも、日本のナショナルオープンだけに応援ギャラリーはほとんどが“藍ちゃん”の味方。韓国のJeong Jang(張晶、チャン・チョン)にとってアウェイのゲームになるのだ。
今シーズンのUSツアーで1勝しているが、もう1勝を逃した苦い思い出がある。
それは5月のLPGAコーニング・クラシックで、最終ラウンドを2位に3打差で迎えたのに、スコアを崩して7位に終わった悪夢である。
「今週も同じ展開なので、日曜日のプレッシャーに負けないようにしたい」ときっぱり言いきった。強いアスリートは同じ過ちを二度繰り返さない、と言いたかったのかも知れない。17歳のアマチュア時代に、韓国女子オープンを勝ち、昨年の全英女子オープンについで3個目のナショナルオープン・タイトル奪取に“小さな巨人”は燃えているのだろう。

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