プロでさえ“耐えるゴルフ”にならざるを得ない雨中のプレーでの最終ラウンドが、3バーディー・2ボギー71の1アンダーパー。通算2オーバーパー、全体でも6位に入る見事な活躍でローアマチュアに輝いたのが若林舞衣子(開志学園高校3年)。この大会は中学3年で出場した2003年大会以来二度目の出場だった。その時は第2ラウンドでカットだった。
アマチュアの第3ラウンド進出としては、過去5回の大会で宮里藍がローアマチュアを獲得した2001年大会(室蘭GC)の6人を上回る8人が進出。最近の“ハイティーン・アマ”の強さ、レベルの高さを見せつける現象が目立った。
最終ラウンドを迎えて、1オーバーパーの森田
理香子(京都学園高校2年)を2打差で追いかける展開となった若林は3番、7番ホールをバーディーとした時点ですでに、全体のランクで6位タイにつける快進撃、最終グリーンでも宮里・張の優勝争いを待ち受ける1万人を越す大ギャラリーの前で、3メートルのフックラインのバーディーパットを決め、万雷の拍手を受けるシーンも。
小学6年の頃から指導を受けている佐久間健一コーチと今週は二人三脚で行動。「特に 3メートルくらいのフックやスライスラインを一生懸命に練習したおかげです」と顔を輝かす。通算2オーバーパーは日本女子オープンが72ホール・ストロークプレーとなってからアマチュア最少スコア。中学3年で関東女子アマ、高校2年の昨年に世界ジュニアを制した実力を、いかんなく発揮した。
最近はプロトーナメントにも積極的に参加、今シーズンのスタンレーレディス6位やサントリー・オープン8位の実績もある。「来年のプロテストを受験して、宮里藍さんのようなプロになりたい。“巧いプロ”より“強いプロ”を目指します」というのだから、末恐ろしい18歳であろう。
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