早朝の雷雨は止んだものの、8メートルを超える強風が選手を苦しめる。しかもグリーンはスティンプメーターで10フィートと、最高のコンディション。出場選手は、スコアメイクに苦しみ、今日の平均スコアは81.8となった。
昨日の第1ラウンドを唯一人のアンダーパーとなる71でプレーして、単独首位に立った清水。清水は首位スタートの緊張からか1番、2番で連続ボギースタート。7番でもボギーを叩き、2位以下の選手に肉薄された。しかし、8番でバーディーを奪って流れを引き戻すと、後半は、1バーディー・1ボギーにスコアをまとめ、この日2オーバーパー74のベストスコアタイでホールアウト。通算1オーバーパー145で初優勝
を果たした。「このコースは、本当に難しかった。自分に運があったのは、この難グリーンが自分のパッティングのタッチに合っていたこと。首位スタートで、優勝争いをするプレッシャーも強かったが、よく頑張れたと思う」と喜びを語った。ミッドシニア4年連続出場の清水は、初出場の2003年大会での2位タイがこれまでで最高の順位。4年越しの雪辱を果たした喜びを噛みしめていた。
通算3オーバーパーで2打差の2位に入賞したのは清水とともにベストスコアタイの74をマークした皆吉寿紀(阿蘇東急GC・66歳)。皆吉は、前半1バーディー・1ボギーのパープレーでハーフターンして清水の後を追う。しかし後半10番、13番で2ボギーを叩き、万事休した。「体力的にはもちろんのこと、風が強くて精神的にも疲れました。ただ、清水選手と優勝争いをすることもでき、全国大会でプレーできたことは幸せです」と負けて悔い無しの表情だった。
もう一人のベストスコアタイをマークした藤原忠朝(岡山国際GC・65歳)が、前日の4位タイから順位を上げて、通算5オーバーパーの3位で本選手権を終えた。藤原は、ボギーが先行する苦しいゴルフ。2番、3番で連続ボギーを叩くと、6番ではダブルボギーのミスを犯す。9番もボギーとしてしまい、前半は41と不出来。「体力的にも大変でした」と話すとおり、ショットが定まらなかった。しかし、後半に入ると一転してスコアを伸ばす。12、15、17番の3ホールでバーディーを奪い、第2ラウンドのインコースで唯一人のアンダーパーとなる33をマークしてみせた。「最近は、歩いてプレーする機会も減って、2日間を戦い抜く体力が落ちてしまいました。本当に、くたびれました」36ホールをプレーした徒労感は、最後のハーフのラウンドで3アンダーパーをマークして、少しは和らいだであろう。
《成績はこちら》
|